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859 :名無しの紳士提督:2016/05/08(日) 19 43 56 ID 2EwOJXRQ こんばんわ。今日は母の日ですね 母の日とは全く関係ありませんが、 でもwikiにて「母になってくれるかもしれない女性だった」 と言われたりしていた春風ちゃんのSSを投下します 注意点といたしましては 独自設定がいつもにもまして多い 艦娘に独自の本名設定を付け、その子を呼ぶときに本名で呼ぶシーンがある 星座ネタがとにかくくどい 非エロ。だけどちょっときわどそうな描写もあってR-15かもしれない といった感じです NGは「春風と共に」でお願いします 860 :春風と共に:2016/05/08(日) 19 47 14 ID 2EwOJXRQ 「司令官様、第五駆逐隊、お呼びでしょうか?」 俺を司令官様と呼んだ女性は春風。 歳の頃は俺とは干支が一回り分も離れた18である。 髪型が俗に言うドリルヘアーでありながら、 召し物は大正浪漫を思い起こさせるようなものと、 和洋折衷というものを醸し出していた。 胸も尻も彼女の大和撫子的な慎ましさを表すかのような大きさだった。 そんな彼女はかつて太平洋戦争を戦い抜いた伝説の駆逐艦、神風型三番艦春風の艦娘である 「ああ、君に渡したい物があるんだ」 「えっ?わたくしですか?」 「そうだ。これを君に…」 「あっ、はい。これを…わたくしに…!?」 「ああ…俺からの……な……」 「あ……ありがとうございます。わたくし…大切に…します…… あなた様からの贈り物を…ずっと……ずっと…………」 彼女は俺からの贈り物を涙を流しながら、心から嬉しそうに受け取ってくれた。 俺は一糸纏わぬ春風を抱いていた。 『痛っ!…くうっ……』 『すまない、大丈夫か?血が…』 『大丈夫です……だから、わたくしに遠慮なさらずに……』 『わかったよ…』 俺は血を流しながらも俺を受け入れてくれる彼女の言葉に甘えたのだった………… 861 :春風と共に:2016/05/08(日) 19 48 26 ID 2EwOJXRQ 「…………ん…………」 俺は目が覚めた。ふと時計を見るとまだ12時をまわっていなかった。 最後に確認したのが10時半の少し前だから約1時間ちょっとしか寝ていない事になる。 「夢か……」 そうだよな。俺が春風と結ばれるなんて事はないよな。 俺は彼女にケッコンカッコカリの為に指輪を贈ったけど、 それはあくまでも【ケッコンカッコカリ】というものの為に贈った物だ。 最高まで鍛え上げられた艦娘の強さを更に引き出すシステムで、 その為の道具が指輪だからケッコンカッコカリという名前がついたとか。 まあそこら辺は真偽不明だからあまり深く考えるのはやめておこう。 ちなみにケッコンカッコカリは強さを引き出す以外にも燃費を抑えられるという効果もあり、 大半は戦艦娘達に渡されるものだが、貴重品であることもあり、俺は春風にだけ渡した。 俺は彼女の事が好きだからこそケッコンカッコカリをした。 俺は比較的ケチな面もあるが、もし指輪が手軽にたくさん手に入るようなものだとしても、 俺は任務で手に入れた指輪だけは彼女に与えていただろう。 何故俺が彼女に惹かれたのか。彼女は生まれた日が駆逐艦春風の進水日と一緒で、 星座がどちらも太陽星座も月星座も射手座だ。 射手座は言い伝えでは蠍座の心臓アンタレスを狙っていると言われている。 彼女の側にいると春の風にあたっているかのように心地よい気分になれる。 産まれた時に太陽と月に天の蠍が座していた俺のハートが彼女に射抜かれたのも当たり前だろう。 ……まあ、とにもかくにも俺と春風が男女の関係になったというのはただの夢だ。 結婚ではなくケッコンカッコカリの関係で男女の関係になるなんて事は流石に俺には出来ない。 男女の関係となるのなら…というか貞操を捧げるのなら なるべくなら将来を共に歩いていく人じゃなきゃ嫌だ。 そして相手にも俺と同じ貞操概念を持つ事を求めたい。 だが今の時代にそんな我が儘言ってたら結婚出来ないだろう。 どこかで妥協する事も人生には大事かもしれないからだ。 そもそも彼女が夢の中と同じように清らかな乙女であるとは限らない。 そうでないとも言い切れないが、俺にわかる話ではないし、 彼女が俺の事を司令官様としてではなく、一人の男として好きかも不明だ。 まあいつまでもこんな事を考えていても無意味と思った俺は夢の続きを見ようと再び目を閉じた。 「司令官様、おはようございます」 「おはょ…」 「あら?元気がないようですが…」 「うぅ、すまない昨日はあまり眠れなかったからな…」 あの後俺は2時間くらい眠れなかった。 興奮してしまってか、悶々とした事ぱかり考えてしまったからだろう。 「何か怖い夢でも見てしまったのですか?」 「夢…ね。別に怖い夢なんて見なかったさ」 嘘は言っていない。見なかったのは怖い夢であって夢そのものではない。 さすがに本当の事は言えないだろう。 「実はわたくしも少し寝不足で……夢を見ていたせいかもしれません」 「夢を見てた?」 「司令官様、春風が見た夢を聞いてくださいますか?」 「なんだ?」 とりあえず眠気と戦いながら話を聞こうとした。 「わたくし、夢の中で怪我をしてしまって…」 「!?」 俺の眠気は吹っ飛んだ。俺が見た夢とどこか合致するような気がしたからだ。 「それでね、司令官様……?寝てしまったの?」 眠気が完全になくなった俺だったが、妙な反応をしてはいけないと狸寝入りをした。 昨日のあれは夢だ……夢なんだ……夢なんだよ! 俺は心の中で繰り返しながら、大淀が来るまで狸寝入りをしていた。 それから数ヶ月が過ぎた。あれ以降特に何もなかった。 どうやら彼女が見た夢は普通の怪我をした夢だったようだ。 俺が見た夢が実は現実だったなんてオチはない…… そう思った矢先に彼女から相談を受けた。 「司令官様、お忙しい中申し訳ありません」 「気にしないでくれ。私に出来る事ならなるべくしようと思う」 「すみません。では少し恥ずかしいですけれど聞いてください。 実はわたくし……司令官様とケッコンカッコカリをしてから生理が来ないのです……」 「……え……」 俺は耳を疑った。まさかあの時に見た夢は夢じゃなかったのか…… 俺は名家の令嬢を傷物にしてしまったというのか………… 「……でね、お医者様に相談したら……」 今の俺には春風の言葉がほとんど頭に入って来なかった。 入ったとしてもすぐに抜け落ち、ほとんどが頭に残らなかった。 駆逐艦娘春風。彼女の本名は【春 風花(あずま ふうか)】。春と書いてあずまと読む珍しい苗字だ。 春家は鶴舞(名古屋の地名。駆逐艦春風が進水した京都の舞鶴とは当然別)に代々続く名家であり、 それゆえに春風の立ち振る舞いにも品の良さが現れているのだろう。 俺も生まれは一応名家といえば名家かもしれないが躾なんてあまりされずに (というかほとんど無視していて)好き勝手生きてきて、 提督になる時に教育を受けて何とか身につけたものの、根っこの部分ではあまり品がない。 そんな俺が名家の令嬢と釣り合いなんて取れるはずがないし、 ましてや婚姻関係すら結んでいないのに肉体関係を持って傷物にしてしまい、 そして身重な体にしてしまった…… いや、これは相手が名家の令嬢だろうが一般家庭の女の子だろうが関係ない。 …………この期に及んで言い訳をして逃げるなんて事はしない。 言うべき事はきちんと言うが、それでも俺は責任逃れなんて……するものか! 「春風……いや、春風花!」 「!?」 突然艦娘としての名前ではなく本当の名前で呼ばれたからか彼女は驚いていた。 「全ては俺の責任だ…!」 「し…司令、官……様………?」 「君を傷物にしてしまい、挙げ句身重な体にしてしまった。 はっきり言って男として最低だ」 「え……ええ……?」 「あの日の事を単なる夢だと思い込んでいた為にこんな事になってしまった…… だが夢ではなく現実だった……俺は夢と思っていた事を理由に逃げはしない。 許してくれだなんて言わない。取れる責任は俺が全て取る。だから……」 「…………あの……話が全く見えて来ないのですけど……」 「……………へ?」 「どのような事があったのか、わたくしに教えて戴けないでしょうか?」 不思議そうな顔で俺を見つめる春風。 彼女は俺に責任を取らせに来たんじゃないのか? 頭の中で出来上がっていた事と現実の違いに、俺の頭は大混乱していた。 「あの日、そのような夢を見ていらしたのですね。 大丈夫です、御心配なく。それはただの夢ですわ」 「だけど生理が来ないからって医者に行って…」 「別に赤子を身篭ったとか、そのような事はありません。 お医者様に診てもらったところ、ただの生理不順でしたわ。 ケッコンカッコカリをした艦娘にはたまにあることと聞きましたが」 「つまり君は大丈夫……って事、か?」 「ええ。御安心下さい」 「よかった……かな……」 春風が妊娠していないと知って俺は胸を撫で下ろした。だが妊娠をしていなくても… 「それと、もう一つ。わたくしは生まれてこのかた、 如何なる殿方にも身体を許してきませんでしたわ」 俺の心中を察したかのように答えたそれは 俺が過ちを犯さなかったと言っているかのようだった。 相手の自己申告だから絶対とは言えないが、 少なくとも俺とは何の関係もなかったのだろう。 「……もしよろしければ…御確認、致しますか…?」 またもや彼女は俺の心中を察したかのように………ってちょっと待て! 「待ってくれ。君は自分が何を言っているのかわかるのか!? 女の子の大切なものを私のような男に見せようとするなんて!? 私が医者ならともかくただの人の俺に見せていいものでもないだろう。 そういうものは、将来の旦那様にだな…」 なんか自分の考えを押し付けている気もするが、言わずにはいられないのが俺だ。 「……あなた様では、駄目でしょうか……」 「…俺が、か……」 それは想像していなかった… いや、想像していて駄目だった時に絶望するのが怖いから想像しなかった言葉だった。 「わたくしは前々からあなた様のことを御慕いしておりました。 いつもわたくしと一緒にいてくれて、いつもわたくしのために頑張ってくれていて……」 俺は彼女の側にほとんどの場合にいたのだが、彼女はそれを善しとしていたようだった。 「それに…あなた様の先程の言葉を聞いて、 きっとわたくしとずっと共にいてくれると思うと……」 感極まらんばかりの声で俺への想いを伝える彼女。 もしここで拒絶すれば彼女は壊れてしまうだろう。 ……射手座の元となった神話に出てくるケイローンは その最期は不死身故に毒に苦しみ続けるというものだった。 その神話の毒はヒュドラの毒だったわけだが、 春風……いや、風花は蠍座の俺の毒を受けた射手座の女。 害成す毒は量によっては害成さぬ薬ともなるが、 もし俺が拒絶したならばそれは苦しみを産む猛毒となり、彼女を永遠に苦しめ続けるだろう。 ……まあ能書き垂れたけど、俺には拒絶する気なんて全くない。 同情とかそんな感情などは一切なく、昔から好きだったからだ。 「…………あなた様の気持ちを教えて下さい…… もしあなた様が迷惑を感じるのならば、 わたくしは一生この想いを胸に閉じ込めて生きていきます…………」 今にも消え入りそうな声だった。 彼女が俺に想いを伝えてくれたのなら、俺も想いを伝えなければならない。 もう誤魔化す理由も、押し込めておく理由もない。 「……君の気持ちを知る事が出来ずに俺は前に踏み出せなかった。 でも、君の気持ちを知った今もう迷いはない。 今こそ伝えるよ、俺の本当の気持ちを。 風花、俺は君の事が好きだ。俺は君がいるから今まで頑張って来れたんだ。 だからこれからもずっと、俺と共にいてくれ……」 「……………………」 「……………………」 「…………ありがとう……ございます…………」 今にも消え入りそうな雰囲気さえしていた彼女の声だったが、 俺の告白を聞いて涙声になった。 だけどそれは悲しみの気持ちではなく、喜びに満ちていたものだった。 彼女の顔が満開の花のように綺麗な笑顔を見せていた。 そしてどちらともなく顔を寄せていき、唇を重ね合わせた。 唇は柔らかくて、春風のように暖かかった。 俺達の初めての口づけは、少ししょっぱいけど、とても甘いものだった。 そして俺達はケッコンカッコカリではなく、本当の結婚をした。 これからの道も決して平坦なものではないだろう。 もしかしたら今まで以上に苦しい事があるかもしれない。 だけど気持ちの通じ合った二人ならきっと乗り越えられるはずだ。 だから俺達は生き続けるんだ。 そう――――春風と共に―――― 《終》 +後書き 868 :名無しの紳士提督:2016/05/08(日) 20 06 07 ID 2EwOJXRQ 以上です 今回は最初はエロシーンもあったんですが 書いているうちにそれらのシーンは蛇足っぽくなってしまうと思い 冒頭などの描写に修正を入れて非エロ作品にしました ちなみに今回の話を思いついたのは ケッコン後の母港ボイスをエロく妄想したのが原因という 完成したSSから見ると若干の本末転倒っぷり…… それではまた これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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パロ作品・死ネタ鬱ネタ有り 【艦これ】青葉「青葉、見ちゃいますから」 作者「ノースポイント人◆.CzKQna1OU」 この作品を読む 指定したページに飛ぶ 感想などコメントをお書き下さい 名前 コメント
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155 :名無しの紳士提督:2015/06/15(月) 23 20 04 ID .dvVpgpY 流れ豚切りですいませんが駄文投下します。 前スレで話題になっていた「艦娘には提督の高速修復剤(意味深)が必要」というのをもとにしたネタ 「これが今回の提督か」 「はい。資料では腎虚寸前だとか……」 ぼやけた意識で、頭上で交わされる声に提督は一瞬目を覚ました。 ここがどこなのか、彼らは誰なのか、自分はどうなっていて、なぜそうなっているのか。 それらの事を考えようとして、再び意識を失った。どこかのロボットゲームで聞いたような台詞だななどと思いながら。 少し前、提督はいつも通り鎮守府にいた。 今日もいつも通り彼の周りには艦娘がいる。そう。いつも通り。 「あ…っ、あっ、あんっ!!ああっ、提督っ!ていと―あんっ!!あっ……」 彼の上で腰を激しく動かしていた赤城がびくりと震え、力が抜けたように動かなくなる。 二人の間には白濁した液体が滴り、提督の下に敷いたタオルに染みていく。 タオルには同様にしてできた夥しいシミがあり、部屋中に雄と雌の臭いが充満している。 そのタオル上にぐったりとした提督が仰向けに横たわり、ずぶと音を立てて赤城が提督から離れる。 「今日もありがとうございました」 下を穿きながらそう言って頭を下げる赤城。その顔は妙につやつやしている。 「あ、ああ……」 対して提督は仰向けのまま、空気が抜けるようにそう答えるしかできない。 正直、体を起こすのも辛いのだ。 赤城は一礼すると部屋を辞する。するとすれ違いに次が入ってくる。 「ヘーイ提督!今日もよろしくお願いシマース!」 「ち、ちょっと……待ってくれ」 げっそりした提督と対照的に元気な金剛。 今の提督にこの元気娘の相手をする余裕など全くないのだが、それでも勤めを果たさなければならない。 動かぬ体に鞭打って立ち上がろうとしたその時、世界が逆転した。 「やはり無理でしたか……」 提督が目を覚ました時、ベッドの上で横になり、彼が目覚めるまで看病していたのだろう明石が顔を覗き込んでいた。 「艦娘の性的欲求を満たすことは艦娘運用上不可欠ではありますが…、このままでは先に提督がダメになってしまいますね……」 明石の言う通り、艦娘の正常な運用には燃料以外にも性欲の発散が不可欠となっている。 通常の人間よりも強い性欲をエネルギー源とする、一種の淫魔であるともいえる艦娘。それを一手に賄うのが提督の勤めの一つではあるのだが、 生身の人間がそんな荒淫にそう長く耐えられるものではない。 ましてや、よりその傾向が強い戦艦や空母といった大型艦の運用を続けるとなれば、よほどの好色家でもない限りこの提督の様に精気を吸い尽くされてしまう。 「……何とかならんものかな」 提督は体を起こして何とかベッドの上に座る。 背中を向け机に向かって何かを書き込んでいる明石の背中を見ながらそんな事を考える。 (思えば随分、明石には世話になっているな…) 着任してからというもの、この厄介な艦娘の性質の為に苦労する提督の面倒を色々と看てきたのは明石だった。 艦娘の扱い方を手ほどきしたのも明石であったし、彼が疲れていれば精がつくものを用意したり、活発になるツボを指圧したりと、 その方面では初期艦と同等かそれ以上に付き合いが長いのも明石である。 だから振り返った明石が、これまで支え続けてくれた明石が、 張り付いた笑顔と冷徹な瞳を向けてきた時、提督にはその意味が分からなかった。 「…そろそろ潮時ですね」 無論、その言葉の意味も。 それと同時に部屋に入ってきた所属も階級も一切が分からない、真っ白な化学防護服にサブマシンガンを提げた男達の事も。 彼らが自分を押さえつけ首筋に何かを注射したことも。 「やっぱりこうするしかないですね……。怒らないでくださいね?提督のためですから」 急激に遠ざかる意識の中で明石の声が聞こえたような気がした。 男達に両脇を抱えられ、扉の外に待機していたストレッチャーへと運ばれていく。 扉以外の何もが崩れ落ち、その扉もくぐる前に闇に消えた。 次に意識が戻った時、提督は見知らぬ部屋で仰向けに寝ていた。 くすんだ白い天井から手術用の照明が吊るされている。 誰かが頭上で話している。 照明に照らされ、まぶしさに目を閉じ、そこで再び意識が途切れる。 「-く…。―いとく。提督」 「……っは!?」 再び意識が戻った時、先程までと同じ鎮守府のベッドの上で、先程までと同じく明石が顔を覗き込んでいた。 夢だったのか?咄嗟にそう思った提督は首を動かし、殺風景なサイドテーブルに置かれた日めくりを見て愕然とする。 その日めくりが正しければ、彼は二日間眠り続けたことになる。 「ようやく気が付きましたね」 「……寝ていたのか。俺は…」 眠りに落ちる前と同様、背中を向けて机に向かっている明石。 (変な夢を見たものだ) 「夢じゃありませんよ」 明石が背中のまま呟く。 その声はいつもの明るいものではなく、夢―少なくとも提督がそう思っていた―の中と同様冷たく感情の無い声。 振り返った明石。 提督は思わず顔を背けたくなった。 だって、見てしまいそうだから。あの張り付いた笑顔と、感情の無い冷徹な目を。 だが、なぜかそうしなかった。 それは出来なかった。 そうすることが悪い事のように思えた。 そして見たのだ。いつも以上に屈託なく笑う明石を。 そしてその手に握られているリモコンを。 明石の指は、そのうちの一つのスイッチを押していた。 「~~ッ!!!!」 途端に提督は全身に電流が走ったような感覚に襲われた。 そしてその直後に来る強烈な性的衝動。 犯したい。明石を。目の前の娘を、滅茶苦茶に犯したい。 「んっ……、成功ですね」 気が付いた時、提督は明石を押し倒し、その口の中に舌を深く差し込んでいた。 「あっ!!いやっ、あの、こっ、これは…っ!!」 自分の行動が全く理解できない提督。 不思議とあれほどまでに強かった欲求は全くなくなっている。 「大丈夫ですよ。私がこうなるようにしたんですから」 そう言いながら明石はゆっくり起き上がり、提督も一緒に立たせる。 「もうこれでずっと、煩わされることはありませんよ?」 翌朝、提督はいつも通りの時間に起床した。 「おはようございます。提督。今日も一日頑張って皆の相手をしてあげてくださいね」 その横には既に身支度を整えた明石が控えていた。 彼女は持ってきた鞄を提督のサイドテーブルに置くと開いて中を見せた。 「お好きなものをどうぞ」 一口サイズのゼリーのようなものが詰まったそれを提督に差し出す。 提督はたまたま目に入った手前の一つを手に取ると、ふたを開けて口に転がした。 明石によればヨーグルト味らしいそれは、それをヨーグルトと感じる人間がいれば恐らくその人物にとって この世のほとんどの食べ物はヨーグルト味だろうと思う程に申し訳程度の味しかしない。 ゴクリ、とゼリーを飲み込む。 しょうゆ味やカレー味もあるらしいがそれも似たような物だろうと提督は思った。 それからいつものように身支度を整えるが、異なっている点が一つ。 「それじゃあ試運転しますね」 そう言って明石が下を脱がせると、提督の一物をその手で包み込んだ。 明石の指が提督のそれを丁寧に包み、ゆっくりとこすって膨らませていく。 あれほどまでに疲労困憊していた提督だったが、今は男子中学生もかくやという敏感さでむくむくと大きくなってきている。 あの日、提督は―他の多くの提督達と同様に―人間ではなくなった。 脳に埋め込まれた欲求制御デバイスにより必要な時に必要なだけの性欲に駆られ、先程摂取した専用タンパク質が急速に分解されるとバイオ精巣に蓄積され、 光ファイバー化した直結神経で脳からの司令を受信すると、これを材料に良質な人工精子を生み出す。 この提督という名の生体精子ジェネレーターは、全身に常駐する身体機能維持用ナノマシンによってこんな生活を続けても天寿を全うできるという。 強化人間の兵士。SF世界では手垢のついたこの設定も、実際にはそれらの様に格好のいいものではないようだ。 大きく膨らんだ一物は既に明石の手に収まりきらなくなってきていた。 「んっ…んんっ……」 明石はそれを咥えると、チロチロと舌先で亀頭を舐めはじめる。 最初はくすぐるように、徐々に舌で包むように。 「んむ……っ、ん……ん…」 くちゅくちゅと淫らな音を立て、一心不乱に提督の一物をしゃぶる。 先日倒れるまで搾り取られたはずだが、今提督は明石の行為に快楽を覚えている。 だが提督にはそれが果たして本当に自分が興奮しているのか分からなかった。 本当に自分は興奮しているのか。それともデバイスが作り上げた機械化された感覚か。 その問いに意味はなく、そして永久に不明のままだ。 何故ならもう彼の性欲は、彼の物ではないのだから。 不意にびくりと一物が動き、明石の口の中いっぱいに白濁がまき散らされる。 「むんっ!?ぷはっ…!」 思わず吐き出した明石。途中で口から離したためか、口で受けなかった分が顔にかかり、そのピンクの髪を白く穢す。 「よし、今日も異常なし…っと」 そう言ってから、白濁が纏わりついた一物をしっかり舐めとる。 「私の大事な提督。毎日メンテ、してあげますね」 髪の毛についた白濁を綺麗にふき取ると、いつも通りの明るい笑顔―まるで、自信作を愛でるような―で提督を見つめ、言った。 終 +後書き 以上スレ汚し失礼しました。 科学の勝利だ(誰の勝利かは言ってない) これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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前編はこちら 夕張ちゃんアブノーマル! 後編 ―――――――――――――――――――――――――――――― 「そうか。夕張はまだ、潮を噴くくらいじゃ足りないか」 って言いながら、ヒザに座ったあたしの太股のあいだに、また提督の手が入ってくる。 それを感じて脚を開くときって、ああ。またあたし気持ちよくさせられちゃうって思えて、背筋が震えちゃう。 でも今度は、あたしも提督のおちんちんにイヤらしいことしてあげたいの。 だって、あたしが遠征から戻るまで三日も溜めてくれたんだから、たっぷり射精させてあげたいし。 そう思ったらあたしの指は自然に、パンパンに張った提督のスラックスのジッパーを下ろして、 苦しそうなおちんちんを出してあげるんだけど、下着の中から硬く反ったおちんちんがブルンッて出るともう、 なんて言うのかな。あたしのおまんこもお尻も、全身の穴が急にトロッとしだすの。 もう条件反射よね。提督のおちんちんを見ただけでもうこれ欲しいって、頭の中そればっかりになっちゃう。 「夕張、また濡れてきてるぞ。俺のチンポを見ただけでこれか?」 耳の穴を舐められながらこんなふうに言われて、あたしの体のエッチなギアが、また上がってくる。 あたしも提督のおちんちんにいっぱいご奉仕したいのに、これじゃまた、指だけでイカされちゃう。 だってもう提督の指、またあたしのおまんこにクチュクチュって出入りしてるんだもん。 「あっだめ、もう指、だめぇ。あっああっやだっ……ああっ……はい、夕張は……おチンポをみ、見るだけで……」 「見るだけで、どうなんだ?」 「いあっひッ! そこ、こすっちゃダメ、だめぇ……イクの、そこすぐイクからぁっ」 さっきからものの十分もたたないうちに指を入れられて腰をうねらせて、またイキそうになるあたしの体って、ほんとにエッチ。 「あっや、いっ。いっ、イクのいや、いやっ……おちんちん、気持ちよくさせたいのにぃ……」 提督のおちんちんはもう、透明なおつゆがさきっちょからいっぱい出てきて。 あたしがしごくたびにニチャッニチャッって、泡立った粘り汁の音をさせてるの。それにおちんちん周りの男臭い匂いもすごくて、 きっとあたし、このおちんちんをフェラしながらクリオナニーしたら、何回イケるかわかんないかも。 「そうか。じゃあ、ここでもう一度イッたら、好きなだけしゃぶらせてやるからな」 「いっ、は……い、いやっ。いやぁ、そんなのいっ、意地悪ぅ……あっ! あっああんっまたイッ、あふっ。んっんんっ、んーっ!」 二本に増えた指で、すごい速さで気持ちいいところをこすられて、あたしまた簡単にイかされちゃった。 また、潮噴いちゃったかな。ちょっと心配。でもキスされながらイクのってものすごく気持ちいいの。 あたしのおまんこが勝手にくにゅくにゅ動いて、提督の指に吸い付くのがわかるくらい。 「いい子だな、夕張。本当にお前はスケベで、いい子だ」 イッたあとの震えがおさまらなくて、ヒザの上で放心したあたしを抱いて、 提督が髪を撫でたりキスしてくれる。イッてすぐで感じやすいから、これだけでもちょっと声が出て、ピクピクしちゃう。 ああん……もう今夜二回もイカされて、あたしどうなっちゃうの。 「さて、これ以上ここにいちゃ、お前が風邪をひくな。風呂に行くぞ」 「……あ。はい。って提督、なにを……きゃあっ!?」 提督が急にあたしの身体をぐわっと抱き上げて立つから、あたしびっくりして提督の首にしがみついちゃった。 いわゆるお姫様だっこの形。これって、女の子としてはけっこう嬉しいの。 そのまま提督はあたしを抱いて、執務室から提督のお部屋につながるドアを開けて、ずんずんお風呂に直行。 脱衣所で床に下ろしてもらったあたしは、何も言われなくても、提督が脱ぐのをお手伝い。 上着のボタンを外して脱がして、シャツのボタンを外して脱がして。 もちろんその間も、おたがいの股間を軽く触りあってるから、お手伝いは片手でしてるんだけど。 シャツを脱いだ提督の身体は胸板もけっこう厚くて、かなりたくましいの。腕もしっかり筋肉が付いてて、 だからあたしをお姫様だっこするのも軽々してくれるし、セックスもたくさんしてくれる。 「提督……また、キスマーク……つけていいですか?」 「いいぞ」 裸になった提督の胸に抱きついて、チュッチュってあいさつみたいなキスをして、 チュ~~~ッて強く吸ってあげると、キスの赤い印が浮き出す。 それを3つも4つもつけて、提督はあたしのっ! って自己主張。できたら「ゆうばり」って書いときたいぐらい。 それが終わったら提督と浴室に入って、やっとあたしがご奉仕してあげる番。 あったかい湯気でいっぱいな、ひのき風呂の床にヒザ立ちになって、勃ちっぱなしのおチンポに舌をにゅるにゅる這わせて、 精子が詰まった玉袋を手で柔らかくほぐして、提督のこと上目づかいで見上げながら、おチンポをくわえちゃう。 「ああ……んぅ、提督。ゆうばり、いっふぁいご奉仕……ひまふね……あっふ、んっ……」 「く……ゆっくり味わうんだぞ、夕張。お前のかわいい顔を、よく見せてくれ」 「んふ。ふぁい、ゆうばりのフェラがお、見へくらふぁい……んっ、んぷっ……」 あん。やだこれ、すごい。提督のおちんちん、すごい匂い。 鼻から入ってくる男の匂いに頭の中まで犯されて、一日中でもおちんちんを舐めてたくなるの。 あたしは顔をゆっくり動かしてノドの奥まで深く入れたり、小刻みに浅いところでしゃぶったり、 熱いおちんちんが出入りするたびによだれをこぼしながら、イカせてもらったお返しって感じで、 じっくりと焦らしながら、おしゃぶりしてあげるの。 「夕張……いいぞ。んっ、おう……目も半目にとろけて、すごくスケベな顔だ」 「ここの……玉袋の裏の匂い、らいすきぃ……くるっひゃう……バカになっひゃいまふ……」 よだれでベットベトのおちんちんを手コキしながら、片手で玉袋をめくって、 袋を口にくわえて舌で転がしたり、裏のヒダヒダを味見してあげちゃう。そうすると、 だんだん玉袋がきゅーって上に締まってくるから、提督もイキたいんだなってわかるの。 そしたら、あたしも提督の弱いところ、どんどん責めちゃう。もう何十回もフェラチオしてるからツボは知ってるし。 「夕張、そろそろ……イきそうだが、どうする。飲みたいか? このまま入れて欲しいか?」 「あふぁ……飲むう……飲みたいれふ……ゆうばりのからだに、せいえひ染み込ませて……」 おちんちんの先の穴を舌でほじくって、指で軽く手コキしてあげるのが提督の好みなんだけど、 イクときは提督が腰を使って、あたしの口をおまんこみたいに使うのがお約束。 そうなったらあたしは頭を撫でられながらおちんちんをジュポジュポ吸って、 片手で乳首をつまんで、もう片手でクリをいじって、提督の射精をお待ちするの。 「おっ。く、うっ……夕張。イッ、くぞ……もう、イッ……おお……イッ、くうッ」 「んっ、んんんっ、んーっ、んっ、んっん、んんーっ」 あたしが唇でキュウウッって締めたおちんちんがグッと太くなるのと同時に、口の中に射精がくる。 提督の玉袋に三日も溜まってた精子さんたちが、どろっと熱くて生ぐさい汁にぎっしり詰まって、 あたしの口の中にビュルビュルビュル! って、壊れたポンプみたいに噴き出すの。 鼻から抜けるすごい匂いと、熟しちゃった精液のプリプリした舌ざわりを感じてるあたしは、 ちゃんと彼を気持ちよく射精させてあげられたことが嬉しくて、 首を反らせて震えてる提督の下半身をギュッて抱きしめてあげちゃう。 「よかったぞ、夕張……お前のフェラチオは、ほんとうに……気持ちいいぞ」 「んっ……ちゅぷっ。あふ……はっ、ふぁ……」 おちんちんを抜いてもらったあたしは提督を見上げて、精液を溜めたお口の中を見せてあげる。 下を向くとこぼれそうにたくさんの精液で満たされて、きっとすごくエッチな眺めなんだと思うけど、 まだ自分では見たことなくて。今度、提督に写真撮ってもらおうかな。 「三日も溜めてたから、濃いだろう? 飲んでいいぞ、夕張」 「んく、んくっ……ぷあぁ……はあ、はあ……すごく粘ってます。提督の精液……」 こんなに濃くって、精子さんたっぷりの精液。ほんとはあたしを妊娠させたくてたまらないはずだけど、 艦むすの体はふつうじゃないから、子作りできなくてごめんね。 でもそのかわり、おいしく飲んであげるから。でもこんなの飲んでたら、そのうち身体から精液の匂いがしそう。 「今度は、ふたりで気持ちよくなろう。いいな? 夕張」 「んちゅっ……ちゅっ。はい、提督。でもその前にちょっと……」 「どうした?」 「やっぱりちょっと冷えちゃったみたいでその……おトイレ」 「そうか。どっちだ?」 トイレが大か小かまで聞いてくるなんて、あたしといるときの提督って、これぐらい変態なの。 「ふふ、ちゅっ……ちゅっ。えっと……おしっこの、ほうです……」 「そうか。なら、ここでしてしまえ」 「えっ?」 「ここですればいい。まだそれは見たことないしな」 「そっそんな。おしっこ見たいなんて……あっ、提督おねがい。トイレに行かせて……」 あたしを後ろから抱いて、お風呂場の床に座り込んだ提督の手が、あたしの股間に伸びてくる。 そのまま指でクリを撫でられて、恥ずかしさで閉じてた脚もすぐ力が抜けて、ぱっくり開かれちゃった。 でも提督に見られながらおしっこなんて死ぬほど恥ずかしいから、あたし必死でおねがいしたの。 「だめ。んふぅッ、そこいじったらぁ……あっおねがい、おねがい。トイレにあっ。ああっ、あっ……」 「大丈夫だ。俺はこんなことで、お前を嫌ったりしないぞ。ほら、出せ」 「あっ、そんな……あっダメ。だめ。ゆるんじゃう。おしっこ出ちゃうの」 おしっこをガマンするのとクリトリスの皮をむかれる気持ちよさがグチャグチャになって、 あたしの腰が、メチャメチャにうねってる。腰の中にちがう生き物がいるみたい。 「だめっ……もうあたしイッ……おしっこしながらイッちゃう。もう、だめぇっ……ふあっ、ああっ……!」 おしっこの穴がゆるんだ瞬間、提督の手があたしの両脚を下から持ち上げて、Mの字に開く。 そうすると、小さい女の子が親に手伝ってもらうときみたいな姿勢になるでしょ? あたしそのまま提督の体にもたれて、イキながらおしっこしちゃった。 「あああっ……出てる。おしっこ、見られてる……」 あそこからビューって黄色いおしっこが噴き出てるあたしの体を、提督が強く抱いて、キスしてくれる。 それがすごく嬉しくて、なんかもう、提督とならどうなってもいいって思えちゃう。 おしっこの勢いが落ちて、最後のしずくがぴゅぴゅって出たあともキスは続いてて、 そのまま床に転がったあたしたちはシックスナインの体位になって、ペロペロ舐めあうの。 「提督の、またこんなに硬いです……あたしのおしっこ、見たからですか? はむっ、んぅふ……」 「んっ、おぅ……そうだ。夕張のここが、イヤらしすぎるんでな」 「んぷぁっ! 提督、もう指は……今度はおちんちん、おちんちん入れてぇ……」 「いいぞ。俺もそろそろたまらん。お前の好きな体位になってみろ」 「は、はい……」 そう言われたあたしは、立ってお風呂場の大きな鏡に片手をついて、提督に向かってお尻を向けるの。 もう片手の指をV字にしておまんこを拡げて、クイクイッて腰も振って、ドキドキしながらおねだり。 「あっ。ん……どうぞ提督……夕張のおマンコに、おちんちんを、ぶ、ブチ込んでください……」 あたしのあそこって割と後ろのほうに付いてるみたい。だから正常位とかよりバックのほうが挿れやすいし、 おちんちんが気持ちいいところに当たるの。それのこの体位でされると、 あたしって完全に提督のものなんだなって思えるから、いちばん好き。 「わかった。今夜の一発目は、後ろからしてやる」 「はい。たくさん、射精してくださいね……」 後ろに立った提督のおちんちんを軽く握ったあたしは、ぷっくり丸いおちんちんの先を自分で導いて、 せまいけど、しっかりトロけた入り口にそれを押し当てる。 「んっ、はぁっ……そのまま、挿れて……あっ、あぅ。あああっ。はいって、はいってくるぅ……」 提督はいつも、挿れるときはじわじわゆっくり、が好みなんだけど、 あたしも、おまんこが内側からおちんちんに押し拡げられて、息もできなくなる感じが大好き。 ゆっくり挿れられてくうちに体中の毛穴がぶわっと汗をかいて熱くなって、頭の中もまっしろになって、 イヤイヤって首を振って背中がのけぞって、エッチな声が出ちゃう。 「ふぁああっ。あんっあぁっ、おちんちん、気持ちいいっ……いいっ、あんっ。ああああっ」 「くっ……夕張、一気にいくぞ」 「えっ……んあッ! イッふあああぁんッ!!」 きっと、提督もガマンできなくなっちゃったんだと思う。 途中からいっきに入ってきたおちんちんの先が子宮口に思いっきりぶつかってきたから、 あたしもう脚がガクガクして立ってられないの。でもそこから提督が動きはじめてからが最高に気持ちよくて。 「あっあっ! あっふっんっ、あっ、あっ。あんだめえっあっ、あっあっあーっ!」 お風呂場の床に倒れちゃいそうなあたしをしっかり捕まえて、 提督が早く深く、浅くゆっくりおまんこを突いて、ぶっぶぷっぶぶっずぷっずぷって、エッチな音をたてるの。 あたしは舌を出してはっ、はってあえいで、脚を開いて、提督に突かれて体が揺れて、 気持ちよすぎておまんこからあふれた愛液を、床にぽたぽたこぼしてる。 もう何十回もセックスして、何千回もあたしの中に出入りしたはずなのに。 どうしておちんちんって、いつもこんなに気持ちいいのかな。 「んうっ、んーっ。んっ。ぷぁっ……気持ちいい、きもちいい、おまんこいいのぉ……」 背中や唇にキスされて、おっぱいを揉まれて、指でクリトリスをいじられて、 提督との気持ちいいセックスに夢中なあたしの顔や体が、目の前の鏡に映ってる。 あたしこんなにエッチな顔で、たくさん汗かいて腰を振ってるんだ。 でも、それは提督も同じみたい。彼もいっぱい汗かいて、荒い息をしながらあたしをメチャクチャにしてる。 その姿がすごく愛しくて、思わずあたしのおまんこがおちんちんを締め付けちゃう。 「んうっ。くっ……夕張、そろそろ、イクぞ。中に出すからな」 「ああん、だしてっ。夕張のおまんこで、いっぱいイッて……あっんあッあっあっ!」 スパートをかけた提督に合わせて、あたしは自分でクリをいじって、 あそこをキュッって締めて、おちんちんがこすれるようにして、一緒にイケるようにがんばっちゃう。 セックスでイクのは気持ちいいけど、やっぱり提督と一緒がいちばん気持ちいいから。 あたしの体もそれをわかってるみたいで、意識しなくても 「うあッ、あぅンっ。んっ、てっ提督、ていとく。ゆうばり、イキますッ。いひイっ……くぅ……」 「俺もイクぞ夕張っ……うっ、くあああっ!」 あたしと提督がつながってる部分から、ぶびゅっぢゅぱっぱんっぱんっぶぱっ、て音がしてる。 それがふっと収まって、最後のひと突きがお腹を突き破りそうにぶつかってきた瞬間、 あたしの子宮に、精液がびゅるびゅるびちゃびちゃってぶちまけられるのがわかる。 今夜はそれがいつもよりも長くって、ほんとに最後の一滴まであたしに注いでやるって感じだった。 「んあっ……ああんっ。あっ、あ……あついよぅ……提督の、精液ぃ……んむ。ちゅっ……」 「はあっ、はあ……夕張。ゆうばり……」 提督はあたしの体をおもいっきり強く抱きしめて、背中やほっぺにたくさんキスしてくれる。 二人でいっしょにイくセックスって、やっぱり最高ね。おたがいのこと、ほんとに好きって思えるから。 「提督、このままお風呂……入っちゃいません? いっぱい汗かいたし」 「そうだな。そうするか」 そこでやっと提督はおちんちんを抜いてくれるんだけど、 そのとたんにあたしの中から精液がドポッ、ってこぼれ出てきて。 床にボタボタ落ちるし太股にもトローッて流れるし。二回目なのにこんなにたくさん出るなんて、 やっぱり三日も溜めると、すごいんだ。 「あん。出ちゃってる……ねえ提督。三日分でこんなに出るなら、今度は一週間、溜めてみましょ?」 「それはどうかな。俺はガマンできるが、お前はガマンできるのか。オナニーも禁止だぞ?」 「……無理かも。ぜったい提督のこと、どっかで襲っちゃいます」 そのあとは二人でお湯を掛け合って汗を流してから、ぴったりくっついて湯船の中。 うーん。お風呂でセックスって、われながらいいアイデアかも。でも調子に乗ってると、いつかのぼせちゃうかも。 「ねえ提督。今夜は……これで終わりじゃないんでしょ?」 「まだだな。風呂のあとは、ベッドに行こう。お前が満足するまで抱いてやる」 「んっ。はい……あとで、洗いっこしたいです。夕張をきれいにして、ベッドでまた汚してください……」 「わかった。あとな……今ここで言うのもなんだが……お前にひとつ、連絡がある」 「ちゅっ。んふ、ちゅっ……なんですか?」 「一週間後、お前を艦隊任務から解いて、装備を解体する。退役だ」 「……えっ!? どうして……ですか? あたし」 「まあ待て、話を聞け。これは機密だから黙ってたんだが。お前は、解体された艦むすはどうなると思ってる?」 「消えてなくなって、鉄とか、油しか残らないんじゃ……」 「ちがう。鉄とか油は、解体された装備の残骸だ。艦むすの」 そう言って提督は、あたしの肩に手を置いて、話してくれた。 「艦むすの本体は、残るんだ。それも、ちゃんとした人間の体になって」 「……ほんとですか? それって、本当のことですか?」 「本当だ。今までに退役した艦むすたちは、みんな新しい戸籍と身分をもらって、 ここの外で暮らしてる。全国に散らばってはいるが、ふつうに学校に通ったり働いたりしているんだ」 すぐには信じられない話だけど、この話をされてるあたしは、すごく驚いた。 解体はいなくなること、死ぬことだと思ってたから。でも、なんでそれをみんなに教えないのかな。 教えればみんな、解体を怖がることもないのに。 そう思って言ったあたしに提督は、 「……自分から解体してくれと言う者が、出ないようにするためだ」 って答えてくれたけど、このひとことであたしは理解できた。 戦うことはこわい。自分はあした、大事なひとを残して沈むかもしれない。 そんなところから逃げ出したいと思う艦むすがいたら、解体は幸せに生きられる道だと思うはずだから。 「でも、あたしが抜けた対潜部隊はどうなるんですか? 軽巡隊はみんな優秀だけど」 「二日前、お前の同型艦が進水した。夕張二号、と言ったらいいか。とにかくお前のあとは、新しいお前に任せる」 「……そう、なんですか……」 「そうだ。だから夕張」 「あ、提督……」 湯船の中でいきなりあたしを抱きしめた提督が、耳元で言ってくれた。 「退役したら、俺と一緒に暮らそう。夫婦になって、子供を作ろう」 「……ほんとに? あたし、提督とずっと一緒に……いられるの……?」 「いてくれ。俺はもう、お前じゃないとだめなんだ」 「はいっ……はい……あたし、離れません。ていとくのそばに、そばに、います……」 うれし涙でくしゃくしゃになったあたしにキスして、抱きしめて、髪を撫でてくれる提督。 あたしも抱きしめ返して、キスに応えて。もうこれ以上にうれしい事ってあるの? ってきもち。 「ふふ……どうしよ。嬉しすぎて泣いちゃった。ねえ提督」 「なんだ、夕張」 「今と同じペースでセックスしてたら、あたしきっとすぐ妊娠しちゃいますよ?」 「そうかもな……う゛っ、おい。なんでそこでチンコを握る?」 「赤ちゃんできたらセックス、禁止なんですよ? そのあいだに、新しいあたしに浮気したら許さないんだから」 「いや……夕張型がみんな……お前みたいにド変態ってことはないと思うんだがな」 「ひどーい! あたしをこんなにしたのは提督なのにっ! 責任……あ。取ってくれるから、いいのかな……?」 あたしはこれからも、提督と二人で生きて、たくさんエッチして、幸せになると思う。 それがどうなるかわからないけど、きっとあたしたちは大丈夫。根拠はないけど、そんな気がするから。 あ、ちなみに言っておくとね。あたしたち、このお風呂のあとで三回もセックスしたの。 きっと、ケッコンのことですごく燃えちゃったのかな……。 その事とか、あたしの初めてのセックスのこととかも……教えてあげたいけど、それはまた今度、時間のあるときにね? 以上。兵装実験軽巡、夕張ちゃんでした。じゃあね。 完
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543 :名無しさん@ピンキー:2014/04/14(月) 02 33 48.23 ID UtLkv7oI 色々ネタにされてるからやってもいいと思いました(コナミ) もしも○○とコラボしたら 201X年 某日深夜 静まり返った鎮守府の一室にて、一人の提督と彼の秘書艦が今まさにケッコンカッコカリ初夜を迎えようとしていた。 「受けてくれてありがとう金剛。絶対幸せにするからな」 「提督、私はもう十分幸せネ。これ以上の幸せを望むのは罰が当たりマス」 一枚の布団に二つの枕。その上にちょこんと座る金剛の左手の薬指には誇らしげに指輪が輝いている。 「お前が十分幸せなら、俺も十分幸せだ」 提督はそう言って金剛に向かい合い、同じように布団の上に座る。 「フフフ。提督、こっちくるデス」 照れ笑いと共に金剛が言い終わるか否かのうちに提督は愛しき新妻の肩を抱き、そっと唇を寄せる。 金剛もそんな新郎を受け入れるように目を閉じて唇をそっと寄せる。 やがて二人の唇が触れ合い― 「陸軍としては海軍の嫁選びに反対する!」 「うああああっ!!なんだお前!?」 窓からの突然の侵入者によって二人の甘い時間は終わりを告げた。 提督も金剛もこの時は気付いていなかった。 この時丁度日付が変わっていたのを。 そしてその日から新しいコラボ企画が始まっていたことを。 「陸軍としては次の嫁を提案する」 1.あきつ丸 2.まるゆ 3.結婚しない 「どんだけ自分のところの推してんだよ!さては外戚だな!?外戚関係だな!?俺の義父になって頭上がらなくする気だな!?」 「ふん。気付いたところでもう遅い。行けあきつ丸!」 「任せるであります」 いつの間にか窓から飛び込んでいたあきつ丸がすっと提督の前に滑り込む。 「提督殿……不束者ですが……よろしくお願いするであります」 恭しく三つ指ついて頭を下げるあきつ丸。その人形のように白い顔は、ぽっと赤くなっていて、何とも言えない色気を感じさせる。 「ま、待てあきつ丸……落ち着け。落ち着いて話し合おう」 「問答無用であります。それに、自分は『じらしぷれい』などというものは苦手であります」 大真面目にそう答え、あきつ丸は提督ににじり寄り、提督は反対に後ずさる。 「そ、そ、それにほらお前はまだケッコンカッコカリレベルに達してないだろ?だからその……な?」 「心配無用であります。イベント期間中はレベル無関係でばっちこいであります」 「なにそれ理不尽」 既にあきつ丸は布団に上陸し、提督は後退を続け今にも追い出されそうになっている。 そんな提督の背中がなにか心地よく柔らかいものに触れた。 「スタァァァァァァップ!!ヘイあきつ丸!提督から離れるデース!」 後ろから抱きしめるように金剛が提督を庇い、あきつ丸を制止する。 提督の背中に触れた柔らかいものは存分にその存在を主張し、人肌のぬくもりを提督の背中に与え続けている。 「ふん。軟派な英国かぶれなど、海の男たる提督殿には相応しくないであります。その体で誑かしたに決まっているであります」 「なっ!?」 一瞬絶句する金剛。あきつ丸はその隙を逃がさず提督との距離を詰める。 既に二人の息がかかりそうな距離になっている。 しかし、こんな屈辱的な台詞を吐かれて黙っている金剛ではない。 「ふっふ~ん。Nice jokeねあきつ丸。そのPoorな体のあなたが言ってもJealousyにしか聞こえないデース!」 「ぐぬぬ」 「いや、あのお前ら……」 美女二人が自分を巡って争うとは何とも男冥利に尽きるなどと呑気なことを考えている場合ではない。 それはまさしく修羅場。今まさに提督は修羅場の真っただ中にいる。 「ふふふふ。これを見ても同じことが言えるでありますか?」 唐突にあきつ丸は提督のズボンをおろし、大きく立ち上がった一物を掴む。 「おっおい!?何やって……」 「提督殿の提督殿は自分が来てから明らかに大きくなっているであります!」 事実、提督のそれは大きくなってはいる。 しかし、あきつ丸(と陸軍)の乱入まで今まさに結婚初夜という状況であったことを考えてみれば最初から大きくなっていたとしてもまったくおかしくはない。 「出鱈目はよくないネ!あきつ丸が来るまでの間私が提督と何をしていたかを考えれば、これが誰のExploitかは明らかデース!」 だがあきつ丸は動じない。 「さあ、提督殿。自分の手で気持ち良くするであります」 その白い指が提督の一物を包み込み、扱きはじめる。 「ちょっ……やめろ、やめ……くぅ、くっ!」 あきつ丸の手は柔らかく、提督の一物を大切そうに手で弄り回している。 「ささ、提督殿。力を抜いて自分に身を任せるであります」 あきつ丸の愛撫は提督のそれをさらに膨張させ、その頂から溢れた白濁液は彼女の白い指にねっとりと絡みつく。 「あきつ丸……お前……」 何か言いかけた提督の前からあきつ丸が消え、代わりにこれまた白い巫女装束のようなものが視界いっぱいに広がる。 「今度は私の番デス!さあ提督!二人のLoveのPowerをこの泥棒猫に見せつけてやるデース!」 言うなり金剛はその巫女装束をはだけさせ、豊かな谷間がゆっくりと、しかし十分に存在感を示しつつ提督に迫る。 「いや、あの金剛……」 「私が提督を幸せにして見せマス!」 谷間はついに提督の顔に達し、地球上のおよそ半分の者が一度は夢見たであろう状況が誕生した。 「んぐっ!こ、金剛……」 人肌の温もりと柔らかさ、そして鋼材や油がどこへ消えているのか不思議なほどの切ないようなほのかな甘い香りが提督の五感全てを満たしていく。 ―だが、 (うわ、金剛めっちゃいい匂い……うぐっ!?) 提督が一瞬頭を離そうとしたが、二度と放すまいと抱きしめる金剛の両腕がしっかりと後頭部に回っている。 これはつまり頭が離せないという事。 (息ができないっ……!!) 金剛の谷間はしっかりと提督を包み込み、まるでこの世界全てが金剛であるかのような錯覚する抱かせる。 (やばい、やばい。本格的にやばい!死ぬ、死んでしまう!!幸せで死んでしまう!) 呼吸がままならないにも関わらず体にしみこむような甘い金剛の香りは徐々に提督の頭から正常な判断を奪い、命への執着という生命の根幹まで奪い始めていた。 (でも、これで死ねるなら……まあ、いいか……) 薄れゆく意識の中、提督はわずかに口元を緩めた。 それはまるで、全ての苦しみから解放されたような、安らかで満ち足りた笑顔であった。 (こんな夢を見たとは言えないよな……) 「ヘイ提督!今度から夢精じゃなくて私に打ち明けてほしいデース」 騙して悪いが夢落ちなんでな。 以上スレ汚し失礼しました。
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241 :名無しの紳士提督:2015/11/20(金) 16 04 13 ID aqrY.AYI 読書の秋(読書とはいってない) 漣「潮ちゃ~ん、ほーれ♪」←エロ本ガバー 潮「ひゃああああん!? こっこここれ、おとこのひととおんなのひとの」 漣「子作りだよ子作り♪ こんな太くて長いのがはいっちゃうんだね~、いやー女体の神秘っすわー」 潮「こっここここんなにおっきいの……すごい、全部ずっぽり入っちゃうんだ」 漣「サイズ差あるとキツいっぽいけどね~。漣達駆逐艦だと、オトナの男性のを全部は厳しいかな?」 潮「や、やっぱりそうですよね……(シュン」 漣「だーじょぶだって♪ カレのが大きくてもね、全部受け入れちゃう裏ワザがあるの!」 潮「裏ワザ???」 漣「ずばり、子宮セックス! 赤ちゃんの部屋にお○ん○ん入れて貰えば、5センチくらいなら深く咥え込めるんだって」 潮「えええええっ!? しし子宮って……」 漣「勿論、いきなりは入らないけどね。カレに時間をかけて優しく拡げて貰って、一番奥まで挿入されたら凄そうじゃない? 子宮の中で精液びゅーってされるとね、女性としてこの上ない幸せと快感を感じるらしいよ?」 潮「て、提督に拡げて…優しく…ナカで……だ、ダメダメダメっ! そんなの恥ずかし過ぎるよぉ~~っ!!!」 曙「漣! アンタ潮が素直なの良いことにオモチャにするの止めなさいよ!」 漣「いや~潮ちゃんは反応がウブで可愛くって♪」 漣(まあ実行に移す勇気は無さそうだけど てか普通に考えて入らないし、さすがに気づくっしょ) 数日後 提督「曙が怪我!? 大丈夫なのか?」 大淀「ええ。何でも部屋で遠洋航海時の体裁きの練習中、転がっていた菜箸を踏みつけてフラつき、近くにあったタンスの角に頭をぶつけて よろけたと思ったらベッドの角に脛を打ち付け、バランスを崩して尻もちをついたところに 丁度先程躓いた菜箸が転がっていて……それが刺さったとか」 提督「お、おぅ」 漣「マジかよ……」 +後書き 242 :名無しの紳士提督:2015/11/20(金) 20 10 55 ID f007pBQw 曙ォ… 243 :名無しの紳士提督:2015/11/20(金) 20 58 06 ID 7SCvDW1A 乙です。なんだかんだで漣の言うことを一番素直に信じてるのがねw 244 :名無しの紳士提督:2015/11/20(金) 21 21 13 ID Kz/BSRGk 偶然お尻に乾電池が入りました的な何かww乙です これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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前回の話 「なんだ、提督なの? ……あ、いえ、いいんですけど。はい。提督も、愛してます」 「そうか、キスでもするか」 「やめてください。魚雷20発撃ちますよ?」 「ははは、直線状に進む魚雷を避けるのは簡単なんだぞ」 その代わり魚雷の損失額としては痛いものがある。 別に鎮守府の運営費は自分の財布から出しているわけではないが、 逆に言えば他人の、つまり上からのお金であるので、あまり変に浪費するとお叱りを受けるのは火を見るよりも明らか。 更に追求するとそのお金は根本的にはこの日本国民の税金から来ており、 散財を続ければ結果的に巡り巡って自分が損失を被ることになるだろう。 自分も日本軍人であり日本国民なのだ。 しかし大井はこう言うものの本当に魚雷を撃つことはない。 その信頼が自分の中に根付いているからこそ、その冗談に対し自分は恐れることなく軽口で返すことができる。 もし自分でない他の提督であれば、魚雷を無駄遣いすることを圧力で止めるか、あるいは懇願して止めるか……。 そもそも魚雷は水の中でないと進行も不可能なのだが、そのツッコミは野暮というものだろう。 何が言いたいのかというと、 自分は大井の考えていることも少しずつ分かるようになってきたと思う、ということだ。 では茶番はここまでにしよう。 最近大井の被弾率が上がっている。 元は軽巡洋艦なのでどちらかと言えば素早く動けるはずなのだが、どうも調子がよくない。 今日も艦隊の足を引っ張る形で大井とその随伴艦が帰投した。 北上に肩を借り、服とも呼べない布切れで体を隠す大井が不満をぶつける。 よく見ると下着も確認できるのだが、この状況でそういう気分にはなれない。 「さ、作戦が悪いのよ……」 「……」 こうは言うが目はこちらを見ていない。 言われるごとに幾度も作戦を練り直したが大井の戦況は改善されないのだ。 何より同じ重雷装艦の北上の調子が普段と変わらずキープされているので、 自分の中にあった魚の小骨のようなとっかかりは数日かけて確信へと成長した。 ひとまず大井を尻目に艦隊に指示を出す。 「……ご苦労だった。艦隊は一旦解散とし、次の招集まで待機していろ。 大井は至急入渠し、修復完了次第執務室へ出頭するように。いいな」 『はっ!』 「……」 随伴艦全員が凛とした返事で敬礼をくれるも、旗艦だけはだんまりを決め込むだけだった。 しかし自分は特に咎めるようなことはしない。 最後に自分も敬礼をしてやめ、背を向けると後ろで各々が散って行くのが音と気配で分かる。 最近の任務遂行の鈍りをどう上に言い訳しようか考えながら執務室に戻ろうとしたが―― 「提督」 執務室を目指す自分を呼び止めたのは北上だ。 そこにいたのは北上だけで、他の随伴艦や大井はいなかった。 大井を他の随伴艦に任せてまで自分に言いたいことがあるようだった。 「あんまり大井っちを責めないであげてよ。 旗艦なのに守ってあげられなかったあたしらが悪いんだ。処罰ならあたしらに――」 「責めるつもりはない。処罰もない。私にも原因があるかもしれないのだ」 「作戦のこと? 敵艦隊には勝てたし、問題はないと思うよ」 「作戦のことではない。心当たりはあるが個人的なことでな」 「ふうん……。大井っちとなにかあった?」 「分かるのか」 「具体的には分からないけどね。大井っち、最近は提督に懐いてるからさ」 「大井には合わん言葉だな」 軽く笑いあってから北上と別れた。北上は大井の様子を見に行くようだった。 入渠ドックは男子禁制なので北上や修復妖精に任せ、自分は執務室へ赴く。 懐いている 。 その大井の行動の裏に隠された心理を自分は二つ推測する。 そして答えを知りたい。 大井は自分にどうしてほしいのか。 「大井、修復完了しました」 「よし。では執務の手伝い、やってくれるか」 「はい」 体の傷や服さえも元通りにした大井が艤装を下ろして復帰したときは既に日は沈んでいた。 しかし今日はほとんど出撃できなかったのが大方の理由か、 執務も普段より早く終わる目処が立っているため結局やらせることは少ない。 「……これだけなの?」 「む、今日はな。こっちも直に終わる」 拍子抜けしたような様子だ。 流石に始末書を書かされるのではないかと予想していたのかもしれないが、 始末書なんて適当に反省の言葉をつらつら並べていれば終わってしまうし、 読む方としても何も面白くない。 何一つ得られるものがないのに紙と時間を無駄に使うだけの徒労なんてしたくない。 お互い無言で執務を消化していき、まず大井が執務を終えた。 「提督。私は終わりましたのでお茶を淹れますね」 「頼む」 茶も何ヶ月もやらせたことなので、 顔を上げず一言伝え大井に任せることにした。 …………………… ………… …… 「どうぞ」 「ありがとう」 湯気が少しだけ出ている如何にも適温そうな煎茶が出された。 礼を言い、思わず座っている自分よりも高い位置にある頭を撫でようとして―― 「あっ」 自分はある事を思い出しながら小さく声を漏らし、伸ばしかけた手を所在なくゆっくりと下ろした。 いつしか休憩中に大井が膝枕と頭を撫でる事を強請って来たことはあったが、それだけだ。 夜這いのことも置いておくとして、 基本的に大井はこちらからのスキンシップは嫌がるので控えなければ。 横に立ったままの大井は何も言葉を発しない。 少し居心地が悪くなったのを紛らわす気持ちで出されたお茶を味わう。 薄くなく渋くなく、丁度良い濃さで淹れられている。 「……うん。今日も美味いね、……?」 茶の味を顔を合わせて伝えようと首を回したが、上がりかけていた自分の口角が下がった。 「そうですか……」 なんだ。その悲しみを殺したような淡い笑みは。 「……私、北上さんのところに行ってきます」 大井は突然扉に向かって駆け出した。 ここで大井に何の布石も打たずして行かせるわけにはいかない。 別に大井と二度と顔を合わせられなくなるわけではないはずだが、 自分はとっさに現れた焦燥感に襲われていたせいか席を立ち上がってまで大井を止めた。 「待て」 「……」 「今日の深夜、いつでもいい。私の寝室に来てくれ。寝ていたら引っ叩いてくれていい。話したいことがある」 「……」 「……」 「……マルマルマルマルに」 長い沈黙を経て一言ポツリと残して出て行ったが、自分には確かに聞き取れた。 それから椅子にどっかと深く座り込み、 湧き出た安堵感とこれからの期待と緊張を五月蝿い心臓のある胸に手を当てることで抑えた。 茶はいつの間にか湯気が出なくなっていた。 先は 寝ていたら引っ叩いてくれていい 、言い換えると 寝ていても出ていくな と保険をかけたが、結論から言うとその必要はなかった。 こちらから呼び出しておいてすっぽかすというのも有り得ないことなのだが、全く眠気が来ないのだ。 執務を早めに切り上げられたのもあるだろう。最後に見た大井の様子が変だったのが気になるのもあるだろう。 指定時刻は今か今かと待ち構えているのもあるだろう。 呼び出したこちらが落ち着いていないと非常に恰好が悪いので文庫本を開くも、全く内容は頭に入ってこない。 内容が頭に入っていないのに頁をめくり、我に返って読み直そうと前の頁に戻ることを繰り返した。 しきりに時計を気にし、いよいよ日付が変わると同時に扉が叩かれた。 「いいぞ」 ベッドの上で胡坐を掻いて扉が開くのを待った。リラックスを装っているが内心緊張が収まらない。 扉の先の真っ暗な執務室に立つ大井は顔に何の表情も浮かべずそこから動かずこちらを見つめるだけだ。 「……」 「……おいで」 大井は振り返って扉を静かに閉め、艦娘に必須装備の海を走れる靴を脱ぎ、ベッドに上がる。 2人の体重がかかったシングルベッドが軋む。自分は胡坐を掻いているのに大井は正座の姿勢をとった。 大井は何も言わない。こちらをじっと見つめて言葉を待ってくれるだけだ。 「……大井」 「……」 「北上のことは好きか」 「……はい」 「私のことは」 「……好きですよ?」 目を見て言ってくれるが、私の疑心は消えない。 もしこの疑問が間違いだったら大井を傷つけてしまうかもしれないが、それでも確かめずにはいられない。 自分勝手な私を許してくれ。 「もう夜這いはやめろ」 大井の目が皿になる。 「北上から遠ざけようとしているならやめてくれ。私は北上をそういう目で見ていない」 「寝不足の理由がそれならしっかり寝るんだ」 突き放すようなひどい言い草。 しかしどんな理由であれ二度と鎮守府に帰って来られなくなるようなことにでもなれば自分は後悔する。 寝不足も立派な慢心だ。 もしどうしても休む時間を削らなければいけない理由があるなら出撃を控えさせる。 重雷装艦は戦力的に外したくないが、大井に限ってはそれに加えて―― 「嫌いになったんですか?」 「は?」 「私のこと、嫌いになったんですか?」 目を伏せて震えている。 しかし大井が私のことを嫌いだと言ったことがないように、こちらとしても嫌いなどと言った覚えはなく、むしろ―― 「最近は私に触ってこなくなったし、さっきも……」 大井は何を言っている? それではまるで触られることを望んでいたみたいじゃないか。 それにさっきとは……。 もしかして……。 「今までもひどいこと言ってきたし、はしたないこともして、戦果も悪くなってきたと思うわ……。でもね」 「提督を好きっていう気持ちは嘘じゃないの。提督が私のことを嫌いになってもそれは変わりません。だから――」 ――先ほどのお願いは受け入れられません。 顔をようやく上げてそう締め括った大井は頬に一つ哀しみの道を作っていた。 やはり言わなければ良かったかという罪悪感はあるが、 2つの推測のうち自分にとって嬉しくない方の推測が打ち破られて出た安堵感が大きい。 しかし自分だけ悦に浸っている場合ではない。 大井を泣かせたのは誰だ。自分だ。それならやることがある。 嗚咽も上げず膝の上で拳を作り、目を閉じてなお涙を零す大井に近寄り静かに抱きしめることにした。 この肩の華奢さは普段の様子からはイメージできないものだと思う。 「すまん。そういうつもりじゃなかったんだ。 寝不足で戦闘は拙いだろ? 大井が好きだから、私はただ大井に死んで欲しくなかっただけなんだよ。 嫌いになんかなってない」 それからあとは片手で抱きしめたままもう片手で後頭部をただ撫でることしかやっていない。 先より気の利いた言葉なんて浮かんでこないし、沢山浮かんできたところで言葉の価値が下がるだけだ。 こういうときは泣き止むまで待つのが最善なのだ。 しかしあまり長くはたたずに大井が口を開いた。 「……提督」 「うん」 「私は2回提督にしてあげたわ」 「……」 「そろそろ提督からも欲しいかな、なんて……」 私の肩に顔を埋めたままの大井を離した。 「あ……」 まだ涙腺は緩んだままのようで、頬伝う粒を指で拭ってから顔を近づけ、 小さく開いたそこを自分のもので重ねた。 「ん……」 ……。 「……はぁ……」 「……こっちでのキスは初めてか?」 「……そういえばそうね」 下の方には散々しておいて上の方はまっさらというのもおかしな話だ。 なので上の方も回数を重ねることにする。 「ちゅ……ん、んー……」 自分の少しカサついた唇が不快に思われていないかとか、鼻息が当たっていないかとか心配事が一瞬浮かぶも、 抱いている大井の体の柔らかささえ忘れるほど自分が今味わっている柔らかい唇の感触一点に意識が吸い込まれていくようだ。 それでも目の前の光景もまた気になるもので、無粋と分かっていながら瞼を開いてみる。 勿論眼前には大井の顔が広がっていて、それ以外のものは目に入らない。 ああ、こいつ意外とまつ毛長いな。綺麗だな。 「はっ、ん……ん、ぅ……?」 いけない。見とれて口を動かすのを忘れた。ほらバレた。 同じく瞼を開けた大井と目が合い、唇の感触は惜しくも失われた。 「もう……、目は閉じないとダメですよ」 「悪い。もう一度、いいよな?」 それが愚問だとでも言うように再度瞼を下ろして顎をくいと前に出すので 顔をゆっくりと近づけ事の次第を再開した。 「……ふ、……ん、ぁ、ちゅ」 そろそろステップアップしたい。 少し口を開いて舌を出し、大井の唇をつついて開くように促す。 意思表示は難なく伝わったのでゆっくり差し込んでいくと、抱いている肩がほんの少しだが震える。 「っ……あ……はぁ、あ……」 しかし大井は受け入れる事をやめないし、こちらとしてもやめさせたくない。 あまり驚かせないようにちろちろと大井の舌を探す。 「……ぁ、ぅ、……っ」 すぐ見つかったのでわき目も振らずその舌に自分のを絡ませていくと案外そちらもすぐに絡み返してきた。 口の中は熱い息で充満していて、その舌もまた蒸されたように熱い。 味覚の役割を果たす舌が別の舌を味わうというのは新鮮で、ざらざらした独特の感触をよく味わう。 たった数十秒それを続けていると唾液が生産され、感触はぬらぬらしたものへ変わってきた。 半ばわざと立てるようになってきた音も水っぽくなり、淫らさは増す一方だ。 「えぅ、ちゅ、んんー……、んむ、んく、ちゅぷ、ぁ……」 口で一旦空気を吸い込もうと惜しくも唇、舌の順に離すと互いの舌の間を糸が引くのが分かる。 少しだけ瞼を開くと飛び込んでくるその顔にもはや普段の面影はなく、上気した顔で接吻を楽しんでいるようだった。 自分もこのような緩みきった顔をしているのだろうな。大井が瞼を閉じたままでよかった。 また先のように瞼を開かれないうちに再び口を塞ぐ。 「んうっ、んん……ちゅる、あ、はぁ……」 こうした唾液の交換が短くても数分以上は続いたと思う。 大井の唾液をもらって飲み込む代わりに自分の唾液も結構持っていかれたはずだが、唾液の生産は止まることを知らない。 自分も大井もみっともなく唾液を口の端から漏らし顎を伝っている。 「……ぷぁ……はぁ……はぁ……」 口を離すと自分の胸にくたと額を預けてきたので抱き留め、空いている手でこっそり自分の涎を拭う。 「はぁ……んくっ、はぁ……」 口を長く塞ぎ、息苦しくさせてしまったのかもしれないので少し休ませる事にする。 その間、自分の腕の中の大井の髪を撫でたり梳かしたりして手触りを楽しむ。 そうしているともぞもぞ動いたかと思えば自分の心臓に耳を当てて来て、心臓が跳ねる。 「……ふふ。提督、緊張していますね」 バレたか。 しかしこういう事には慣れていないので速くなってしまう鼓動を抑えることはできない。 仕返しと茶化しの意味で、密着させてくる大井と自分の体の間に手を差し込み―― 「あっ……」 「……うん、お前も緊張しているみたいだな」 大井のふくよかな胸を、あたかも鼓動を確かめるかのように触る。 感じるのは服越しでも分かるタンクの柔らかさだけ。 それはどちらかといえば大きいもので、その向こうにある鼓動の具合など分かりゃしない。 大井にこのようなセクハラじみたことをするのは久しい。 だが以前と違うのは大井の反応だ。 「……」 体を離し、診察台で聴診器でも当てるかのように自分で服を捲り上げてくれた。 しかし今から体に当てるのは聴診器ではない。 「ほら、触っていいんですよ……」 上着をかなり上まで捲り上げると姿を現したその二つのタンクにカバーはつけられていなかった。 見惚れる間も与えず大井は私の手を掴むとそのタンクの片方に押し付けた。 私の手が当たると自分でやったというのに大井は一瞬だけ体を震わせる。 「っ……」 「……大丈夫か」 「え、ええ……ちょっと、手が冷たかったから」 なるほど、そういえばこの部屋には暖房器具がなかった。 それでも体は火照っているが手足など末端は中々体温が上がらない。 大井も体は自分と同じくよく火照っているようで、 まるで中身が沸騰しているかのようなタンクに手を沈ませると自分の手の冷たさがよく分かる。 もう片手も使い、二つのタンクをそれぞれ全体を撫でる。 タンクの頂点にある突起物は勿体ぶって触れないように。 「っ……はぁ……」 あくまでも最初は撫でるだけ。 この程度では大井も自分もそこまで息を荒げることではない。 しかし最初はこれでいい。 「んっ……焦らさないで……」 「……」 ひとまずはこれくらいにしてさっさとその突起物を口に含むことにした。 まだ弱い愛撫しかしていないのによく膨らんでいる。 「ぁ……」 口をつけていないほうのタンクも撫でるのをやめ、指を使って突起物をこねくり回す。 口をつけたほうは吸い付いたり、多量に唾液を乗せた舌でわざと音を立てて舐る。 その突起物は柔らかいのか硬いのか表現しづらい独特の舌触りだ。 また甘味料が付与されているわけでもないはずだが、どうしてか甘く感じる。 「んぁ! あっ……、んん……」 開きかけた口を閉じて声をあまりださないようにしているようだ。 ……とても攻め甲斐がある。 普段大井にはあまり向けない感情が首をもたげる。 緩い愛撫は抜きにして、ただ乱暴にタンクを揉みしだき、息の続く限り強く突起物を吸い上げる。 「んああっ! あっ! ちょっと、ひっ!」 どうだ。口が再び開かれ、激しくなった喘ぎのほうがこちらも気分が高揚する。 口つけた突起物の周囲も存分に舐め回すし、手を使ったほうもタンクと突起物両方を弄り倒す。 次第に汗ばんで来たのかしょっぱいような味も混ざってきた。 「ううんっ、……ん、ああぁ!」 大井が自分に強気に突っかかり、自分が飄々と躱すいつもの関係はどこへやら、ここでは自分が優勢だった。 大井は自分の攻撃を正面から受け続ける。 ひょっとするとこれは初めてではないだろうか。とても面白い。 顔が見たくて口を離す。 タンクの突起物は赤く点灯していて自分の唾液でてらてら光を返している。 赤く点灯しているのは顔もだ。 この突起物をボタンのように押し込んだら顔も更に赤くなるのだろうか。 「も、もう怒ったわ!」 「うおっ」 うっとりした吊り目と視線が合うな否や、急に自分の肩を両手で突いてきた。 突然のことに反応が遅れあっけなくベッドに倒される。 壁に頭をぶつけないか一瞬の恐怖感に襲われたが着地したのは柔らかいベッド。 押し倒す場所の判断ができるほど大井もまだ理性を捨ててはいなかったようだ。 自分にすっかり馬乗りになった大井は顔どころか髪も乱れているが、 その顔に貼り付けていたのは不敵な笑み。 どうやら形勢逆転されてしまったらしい。 「硬いわね」 挑戦的な声で大井が見つめる先は下腹部、正確には大井のもう一つの補給口で押し潰された自分の男の象徴。 大井よりも乱れている自分がそういうところに反応を表さないはずがない。 見つめると言っても自分のモノはズボンの中だし大井のスカートもあるし、 押し潰されているところなんて見えないのだが、これはこれで想像力を掻き立てられる。 そしてこの体勢でやることと言えば一つしかなく、腰を前後に動かし始めた。 「はぁ……形がよく分かるわ……」 自分のモノはズボンの中だし、大井の補給口もおそらくカバーがかかったままなのだろうが、 それでも微妙に快楽を得ている。 「あっ、んん、これ……意外、と……っ」 こっちは声が出るほどではないが大井は恐らくカバー一枚だ。自分よりも快感が伝わっているのかもしれない。 一方自分が感じている快感はあくまでも微妙なもので、これだけで達することはできない。 「ん……脱がすわよ」 少し後退して、ベルトに手をかけられる。金属音も程々にズボンと下着はすぐに下ろされた。 二度の夜這いのこともあるだろう。しかしそれ以前にもしかすると予習でもしていたのかもしれない。 そもそもこういうことは大井には何一つ教えた覚えなどないのだ。 改めて確認するにはやや抵抗あるが、この鎮守府に男手は自分しかいなかったはずだし、 もちろん自分がそういった本などを職場であるこの鎮守府に持ち込んだ覚えもない。 そういえば面倒になってここ何日も自宅のほうに帰っていない。 ああいうのも処理のお供に使わなくなってきたし処分でもしようか。 「……大きいわね。昨日は出してないんですか?」 「昨日はやってないね」 鎮守府提督とは決して楽な仕事ではない。 今日はこうだった明日は何があるなどやらなければならないことは考え始めるとキリがない。 結果性欲そのものを自覚しない日が出てくるのも何ら不思議ではないのだ。 しかしそれはあくまでも自覚していないだけのことであって、 例えば今のような状況や気分になったら自覚しなかった日の性欲が繰り越されて襲ってくる。 正直これでは物足りない。 その旨を目に乗せて大井の目に届くよう願う。 少しのアイコンタクトの後大井は一旦ベッドを降りてスカートに手を入れた。 何の装飾もない白い下着だけが下ろされ、床に放置される。 自分は服を全て脱ぐつもりはなく、大井も何となく同じ考えのように見える。 すぐさまベッドに上がり、天に向かってそびえる自分のそれをスカートで隠して跨った。 自分のモノは湿った何かに倒される。 先と違って直に大井を感じる。 しかしこれはまだ入っていない。 「あっつ……」 まるで夏に屋外に出たときのような、しかし似て非なる声だ。 腰を動かすと互いの肉がダイレクトに擦れ合うので先とは全く違う。 竿の腹が補給口の割れ目にめり込むのが見えなくてもわかる。 「あっ、あっ、はあ、は、ああっ」 湿っていた大井の補給口からはどんどん愛液が漏れてきて、互いの局部を濡らしていった。 自分も大井に追いつくように息が荒くなっていく。 大井の晒されたタンクといやらしい腰使いは視覚に、 くちゅくちゅという水音と大井の色っぽい声が聴覚に、大井の補給口と擦れ合う局部は触覚に、 性欲を満たしてくれる材料が五感の半数と精神を攻め立てる。 「あはっ、ん……もう、我慢、できない……」 突然前後運動をやめ、腰を浮かせてスカートに手を入れたかと思えば自分のモノを掴む冷たい感触。 先端には熱く濡れた感触。 もしかしなくても分かる。 「待て早ま――」 「んあああぁぁっ!!」 「ッ!」 大井はこちらの気遣いを棒に振るように腰を下ろした。 狭いところを無理やり押し広げる感覚を一瞬だけ感じ、それはずるりと飲み込まれた。 桁違いの快感に歯を食いしばって抗う。 大井の中は柔らかいくせにきゅうきゅうと締め付けてくる。 しかし大井は初めての経験のはず。これが痛くないはずがない。 中の形は自分のと全く合っていないし、大井は動かなくなっている。 「う……だから待てと言おうとしたのに……」 「あっ、ひぐっ、……ッ」 「だ、だって……提督と早く、こうしたかった、んだもの……」 相当来るのか私の胸に両手を置いて俯いてしまった。 こういう時何をすれば確実に痛みをなくせるかなど知らず、ただ慣れてもらうまで待つしかできない。 せめてもの情け程度に服越しで腰を両手で摩る。 痛みに耐えてまでそういうことを言われて嬉しくないわけがないし、覚悟の気持ちも十分伝わった。 ここで、抜こうか、などという慰めは無粋極まりない。 「て、提督……、少し、ッあ、このままで……」 「いいよ、いいから」 震えるだけでまともに動けない大井を見る時間は精々一分程度しかなかった。 このまま待っても何も変わらないと判断したのか、私の胸についた手に力を入れて半ば無理やり動き始めたのだ。 「ん……んぃぃ……ッ、いっつ……」 ずるりと腰が持ち上げられ、カリまで外気に触れたところでまた落とされる。 その動きは一往復し切るまでに文庫本一行を読めるほどゆっくりとしていて、 正直言って摩擦による快感などないに等しい。 キツい締め付けも一応快感は生んでいるが、これではこちらが動きたくなる衝動に駆られるだけだ。 しかしこの大井の懸命に苦痛に耐える姿をしかと目に捉えることでその衝動は抑えられている。 自分が今相手をしているのは自己処理するための玩具でもなく、道具でもない。 ならば兵器? 最近の兵器は人間の性欲を処理する機能もついているのか。なんと都合のいい事だ。 だがそれも違う。 今相手をしているのは、周囲から艦娘と呼ばれているだけの人間だ。 私に奉仕したいという一心で私にこんなことをしているんじゃない。 私とこういうことをしたいという自身の意思でここにいるのだ。 それを分かってなお大井のことを考えずに行動する思考回路は自分の頭にはない。 「く、はあ……あぅっ……ん、んぅ……」 少しずつだが確実に抵抗は落ちてきているようで、よく耳を澄ますとにち、にち、といった粘液の音が聞こえる。 大井も次第に食いしばっていた歯の力を緩めてきてちらちら口の奥が見えるようになってきた。 「ん! ふ、あっ、は、てい、とくっ? どう、なの? ッ!」 「ッ、ん、ああっ、よくなってきたぞっ」 上下運動と言える十分な速度にまでなってきて気持ちよくないわけがない。 つい先までは悲鳴じみた声だったはずだが、今やすっかり艶と色気のある喘ぎが完成していた。 そんなことを質問する程調子付いてきたのならと大井の腰に添えて動きを緩く手伝うだけだった両手を、 揺れる二つのタンクに向かって伸ばした。 「ああっ! 胸、そんなに強くっ!」 滅茶苦茶にタンクを揉みしだく。滴る汗が自分の腕に数滴飛び散る。 そのタンクは手で完全に包み込むには少し大きいので、指の動きをそれぞれ変えてタンクに沈めたりしてみる。 「んんっ、い、やらしい、手つきね、あっ」 「人の事言えるか、このっ」 「あぅっ!」 生意気な口をきいてくるので、今まで動かさなかった腰を突き上げてやると面白い反応をした。 タンクのすべすべした手触りと補給口の中の絶妙な凹凸具合を堪能する。 「うぁっ! はっ! ああっ」 「ほらっ、ほらっ!」 「ちょっ、と、止めてっ、あ!」 「……」 「はぁ、はぁ……提督」 「うん」 「あの、最後は、抱きしめてもらいながら、イキたいの」 その時自分はどんな顔をしていたのだろう。心にずんと重い衝撃があったのは分かる。 事に及ぶ直前から大井と顔を合わせてしたいと考えていたのはそうだが、 今の大井の台詞はコピーしたように自分の意思に上書きした上で反映された。 上体を起こし、繋がったまま先と体勢を入れ替えて大井を横たえ、正常位で行うことにする。 これで抱きしめることもできるしなおかつ速度を上げることができる。 大井のスカートがめくれて下腹部が見えた。 大井の補給口周りは乾いた愛液の上にまた愛液で濡れているし、自分のモノはといえばところどころが赤くなっている。 ここまで乱れて来てそういえば大井は初めてだったことを改めて思い出したが、 あと少しで達することができそうなので構わず事を再開し、速度を上げていく。 「ああっ! やだっ、はげ、し、いぃっ!」 「てい、とくっ! キス、してっ、くだっ、あ!」 望みに応える事と、精一杯の想いを伝えたい気持ちで唇を合わせつつ、速度は落とさない。 唇を合わせるのが少し難しい。 「んっ! ぅ、んふっ、んんっ、ちゅく、ちゅるっ」 声が篭るも、ピストンしながらの唇を完全に合わせるのは無理なので、唇の端から声が漏れる。 想いを口に出したいがために割とすぐに離す。 抱きしめるために上体を大井と重ねるように下ろし、両手を背中に回す。 大井の耳元まで顔を持っていき、口を開く。 「大井っ、大井っ、前から、好きだったんだっ、愛してるっ!」 「はっ、て、提督っ、私もっ!」 こちらの背中に微かに回されていた手に力が込められる。 自分はこの時、初めて自分らが一つになれたかのように感じた。 最初は大井の気持ちの変化を曲解した結果涙を流させる事になってしまったが―― 「ぐっ……」 「んっ! ~~~~ッ……」 これから先も流させるとしたら、それは嬉し涙だけにしたいものだ。 流石に熱も落ち着いてきて寒さを感じてきたので布団を被ることにする。 狭いシングルベッドに二人で横になるなら密着するしかないが、むしろ好都合のように思う。 普段の調子がああなのであまり意識していなかったが、服を着ていても大井の体の凹凸はよく分かるものだ。 ――抱き合っていれば嫌でも分かるな。 服装をしっかり整えた大井の顔は、先までの事が嘘と思わせる位には涙の跡も残らず普段の微笑みを取り戻している。 自分も人のことは言えないが、愛だとか恥ずかしくないのかコイツは。 ――愛してるは普段から言ってるしこんなものか。 「で、寝不足の原因は一体何だったんだ」 ピロートークの第一声がこれとは自分もどうかと思う。 「提督は最近四十六サンチ砲を欲しがっていたじゃないですか」 「まぁそうだね」 「だから夜中に工廠の資料を読み漁っていたんですよ」 「……まさかとは思うがそれを開発しようと?」 「はい」 「私のためにか」 「……ええ」 半分分かっていながら少しからかいを込めて言ってみると目を逸らした。 自分の中で嬉しい気持ちと怒りたい気持ちが葛藤を始める。 開発艦が戦艦でも難しいというのに、戦艦以外が携わって開発できるとは思えない。 それぞれ得手不得手というものがあって、勉強すればどうこうなるものではないはずだ。 何事も学ぶのはおそらくいい事だとは思うが、 私のためを思っての行動が艦娘を殺してしまいかねないとなると喜んでもいられない。 大切な存在を失うことがどれほどの恐怖であるかを想像してみて、大井をさらに近くへ手繰り寄せた。 「まぁ勉強はいい。だがそれで睡眠時間を削るのはやめてくれ。 私も沈ませないような指揮を取っていくつもりだが、全知全能の神でもない限り何が起こるか分からん」 「……分かってます」 「それでも生活習慣を崩すようなら艦隊に入れないからな。 私自身としては大井には存分に活躍してほしいんだが……」 「輸送任務とかかしら」 「魚雷を没収されての輸送任務は楽しかったか?」 「……いえ、退屈だったわ。とても」 最終的な重雷装艦への改造を完了した際に大井自身も言っていたように、 伝聞や資料にもあるが前世では重雷装艦としての役目はほとんど果たせなかったようだ。 決戦切り札の誇りを持って世に生まれたのに、設計時と全く異なる使い方をされた時の大井はどんなに悲しんだだろう。 「お願いだから死ぬような真似はやめてくれよ? 別に四十六サンチ砲なんか開発できなくたってお前に失望したりはしない。 重雷装艦としての役目を存分に果たして、私の目の届くところにいてくれれば満足だ」 「……ごめんなさい」 謝罪に対しては大井の頭を撫でる事で返した。 分かってくれればいい。どうしても開発に協力したいというのなら支障が出ない程度に受け入れようと思う。 「こんな私を選んでいいの? ……私を裏切ったら、海に沈めるけどね」 大井にしては珍しい控えめな態度と、いつもの強気、というより最早脅しじみた態度を混ぜておかしな確認を取ってくる。 先まで散々求め合ったのに、ここに来て断るならばそれは支離滅裂というものだ。 これはたった一晩だけの関係ではない。一晩だけの関係で済ませたくない。 「へぇ。それよりも先に私を裏切って海に沈んでいくような馬鹿はあまり好きじゃないかな」 「……もうっ」 うまい具合に言い返してやると負け惜しみのような反応が帰ってくる。 私の体に伏せていたがこちらに合わせるために上げたその顔は、 以前の愛想笑いでも、悲しみを隠すような笑みでもなく、濁りのない笑顔だった。 「やっぱり、提督の事、愛してますっ」 スキンシップも大事だな。大井の姉妹艦がそう言っていた。その意見には賛同の意を表明したい。 その姉妹艦とは逆に嫌がっていると思っていた大井も心を開いてみれば、やはり姉妹艦という繋がりは伊達ではなかった。 「提督、この手はなんですか? 何かの演習ですか? ……まあ、いいかな」
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前の続き 夜二十二時三十分。 通信司令室には私の他に霧島、愛宕、由良そして暁がいた。艦娘たちの顔には苦渋が滲み出ていた。いつものほほんと笑っている愛宕も厳しい表情だ。『翔鶴が沈む』、その通信を最後に第一艦隊からの連絡は途絶えた。本日の通信司令室の夜番の四人が再度通信を試みようとしたが、一向に繋がらないままこの時間になってしまった。 私はテーブルの上に広げている南方海域の地図を凝視する。第一が予定通りにサブ島沖に向かえたと仮定して通信を受信した時間で位置を推測した。そのポイントに赤のマジックペンでグルグルと円を描いた。 「通信の記録を聞く限り、充分な応戦は出来ていない…恐らく撤退を試みているはずだ。損傷も酷いだろう… 天候の良し悪しもあるがスピードも落ちているはずだ」 「敵も追随している可能性もあります。またレーダーも無事機能できているかどうかも分かりません… 最悪照明灯も使えないかもしれません」 霧島の言葉で生々しくその様子を想像した。ギリッと、私は歯を鳴らした。偵察とはいえ、それなりの準備をさせて第一を編成した。まだ未熟な翔鶴はいたがその分もカバーできる程の力量を持ったメンバーを編成したつもりだった。それでも、それでも翔鶴は―――――― 私は頭を振った。 「………救助隊を編成する。メンバーは、」 バンッとけたたましい音がした。音に驚き体が一瞬飛び上がった。後ろを振り向くと通信司令室のドアが壁にぶつけるほど思いっきり開けられており、そこには険しい顔つきの瑞鶴がいた。 「翔鶴姉が…翔鶴姉は無事なの?!」 瑞鶴は一直線に私の元へと早足で来た。このまま胸倉を掴まれそうな勢いだったが瑞鶴は私に触れずにただ不安と怯えの色の瞳で見上げてきた。瑞鶴は寮外へ出ることを禁止していたが、状況が状況な為に私はそのことを咎める気が全く起きなかった。 「翔鶴は――――――」 翔鶴が沈む。不知火の最後の言葉。それを今ここで瑞鶴に伝えるべきかどうか逡巡した。しかし瑞鶴は私の迷いを責めるように私の腕を掴んだ。 「翔鶴姉は沈んでなんかないよね!?」 私は目を見開いた。緊急事態が発生した際には艦娘たちの寮で緊急サイレンを鳴らしいつでも出撃ができるよう準備を整えさせることを徹底させていたが、事件の内容までは伝えずその時の通信指令室のメンバーで作戦を決め必要な艦娘を呼び出して事件と作戦の概要を説明していた。作戦に必要ではない艦娘がその事を知るのは任務が終わった後である。今基地にいないのは第一艦隊と第三艦隊だ。緊急サイレンがなれば第一か第二、またはどちらも危険な状態だとは分かる。しかし作戦がまだ考案中である今、通信指令室にいなかった瑞鶴が翔鶴のことを知るはずがないのだ。私は後ろに並んでいる夜番を睨みつけた。 「誰だ、瑞鶴に連絡したのは」 通信指令室の番をするものは通信の内容がどうであれ許可なく私以外に連絡することを禁止にしていた。例え出撃中の姉妹艦相手でもだ。私の威圧に四人の表情がさらに強張った。まるで息さえ止まっているように。暁は反射的に由良の後ろに隠れた。まさか、暁が? 「暁、お前が瑞鶴に連絡したのか」 由良の体からはみ出ている腕がビクンっと跳ねた気がした。由良は少し動いて私から暁を隔絶するように後ろに隠した。今は黒いタイツの足しか見えていない。 「落ち着いてください提督さん」 「由良、暁を庇うのなら――――――」 「ちっ違う!違うよ提督さん!」 由良を咎めようとした私の腕を瑞鶴はグイッと引っ張った。 「違う…なんとなくすごく嫌な予感がして……そしたら緊急サイレンが鳴ったから……翔鶴姉に何かあったのかと思って気が気じゃなかったの。瑞鶴は誰からも連絡をもらってないよ!信じて…」 「……暁?」 視線を戻すと由良の後ろから少しだけ暁が顔を覗かせていた。 「い……言いつけは破らない……のです……暁は一人前のレディーだもん…」 嘘はついていないように思えた。私は溜息を吐き、頭一つ分小さい瑞鶴を見下ろした。顔は伏せられて見えなかった。 「……やっぱり……翔鶴姉に何かあったんだ……」 絶望の色を隠せない呟きだった。美しい灰色の髪が小さく揺れている。武器を一切纏わない瑞鶴の姿は怯える人間と大差ない。私はその姿を哀れに思うと同時に疎ましく感じた。遥か昔、私が生まれるよりもさらに遠い昔、戦争という地獄の中を生きてきたのは人間だけではない。その人間たちと共に激動の海で戦ってきたのは、物言わぬ艦船だった。しかし魂は宿っていた。その魂が現代に蘇り艦娘として存在するようになった。艦娘たちは昔の記憶を忘れていない。各々の艦船の始まりも終わりも覚えており、姉妹艦と初めて顔を合わせた時は再会を喜ぶ。姿形は以前と異なるにも関わらず、初めて姿を見ただけでそれが誰だか彼女たちには分かるのだ。彼女たちの間には家族愛に似たものがあり、確かな絆があった。家族を守りたいと思い、困ったことがあれば力になりたい。危険に晒されているなら救いたい、と。その感情や気持ちは尊く喜ばしい。しかしここは軍であり戦場だ。感情に任せて行動した結果がいつだって喜ばしい結果を生み出す訳がない。むしろ最悪の事態を引き起こす可能性がある。部下を戦場に送り出す上官として、冷静な判断をしなければならない。そして私には次に何が起こるかを予測していた。 「提督さん」 より一層強く腕が捕まれた。瑞鶴は顔をあげる。先程まで感じていた怯えは瞳の中に見えなかった。 「瑞鶴も翔鶴姉を捜す」 予想通りの言葉だ。 「……お前は今は遠征も出撃も禁止されている身だ。寮内待機も命じている。これ以上勝手なことをするのなら――――――」 「だったら解体したらいい!」 その叫びに私は言葉を続けられなかった。瑞鶴は私を真っ直ぐに見据える。恐怖を感じるほどに真っ直ぐに。 「何もできず、何もやれず、戦うことも手伝うことも強くなることもできずにただ腐れ果てるというなら、私がここにいる理由も必要もない。さっさと私を鉄の塊にすればいい」 「瑞鶴、私は」 瑞鶴の真摯で真剣な様に私は気圧されていた。恐らく不知火の通信で動揺していたのだろう。いくら万全な準備と装備を整えても生きるか死ぬかの戦場、何度も艦娘たちは危険な目に遭って来た。それでも今回のように安否が全く分からない状況に遭遇した経験がなかった。それに私は、誰かが死ぬことにまだ慣れていない。こうやって艦娘たちを指揮する立場になったのもの元から軍に勤めていたからではなかった。深海棲艦が出現し始めてからしばらくして、議会の友人が私の元へ訪ねてきたのだ。どうやって調査したのかが不明だが、私には艦娘を指示し彼女たちの力を充分に発揮できる力があったらしい。黙って世界が滅亡して死ぬのを待つくらいなら、自分の未来の為にも生きたい、そう思ってこの仕事を引き受けた。深海棲艦と戦う為に集まった提督の中には私のように軍事関係とは無縁の場所にいた者も少なくはなかったが、大半は軍関係者であったりどこかの国で傭兵として暮らしていたことのある者だったり、戦いに身を置いた者も多かった。そのタイプの提督たちとは違い、私は死から遠い場所で生きていたのだ。 「提督さん、瑞鶴は、」 提督となって月日が流れた。戦術の勉強もした。それなりの戦果と功績を残した。艦娘たちからの信頼を得た。それでも私は、誰かが死ぬことにまだ慣れていない。もし慣れていたら、翔鶴を傷つけることも、瑞鶴を閉じ込めることもしなかったのかもしれない。 「瑞鶴には幸運の女神がついている。第一艦隊全員を基地に連れ戻す。私もちゃんと帰って来る。私は、私が――――――」 もし慣れていたら、 「瑞鶴が誰も死なせない!誰も二人目にもさせないし、私もならない!」 もし慣れていたら、自分の部屋に新しい鍵をつけることはなかったはずだ。 夢を、見ることはなかった。 「提督!見て見て~」 執務机でノートパソコンを操作している私に秋雲は声をかけてきた。目をディスプレイから離して秋雲を見ると、秋雲の顔ではなく男の顔が視界に入った。 「どうどう?上手いっしょ?」 その男はスケッチブックに描かれた私であった。一目見るだけで誰が描かれたのか分かるほど、秋雲の絵は非常に写実的だった。私がノートパソコンと睨めっこをしている様子が描かれていて、その私の周りにはデフォルメで描かれた開発妖精が踊っていた。秋雲は対象を忠実に描くことも秀でているが、コミカルなタッチのイラストを描くことにも優れていた。艦娘という立場でなかったら、芸術家か漫画家になっていたに違いない。 「相変わらず上手いな…」 「何なら額縁に飾って食堂に置いとこっか?」 「それは止めてくれ」 私が苦笑すると秋雲はカラッとした顔で笑った。 「基地にいる艦娘はみーんな描き終わったよ。深海棲艦もあらかた描いたんじゃないかな~」 「ほぅ…先日来た伊58もか?」 「もっちのろんさぁ!ほらこれ!」 ページが捲られると海に浮かぶ伊58が描かれていた。私の絵とは違い、愛らしさを感じられる。艦娘とは一定の距離を保つようにしていた私だったが、秋雲の絵は純粋に好きであった。それに秋雲は私に懐いていたが、そこに恋愛感情の類は見えなかったので秋雲とは気楽に接することができた。 「ねぇ提督~」 秋雲が甘えた声を出した。秋雲が何を言いたいのか私には予測できた。 「私はあまり建造運に恵まれないようでね… 海域でも出会えたらいいんだが、…すまない」 私の謝罪に秋雲は首を横に振った。 「まっ しょうがないよね~いいよ、秋雲さん気長に待てるし」 「極力早く迎えられるよう努力する」 あ、と秋雲は拳をポンと手の平の上に叩いた。 「なら暇潰しにさ提督、秋雲の絵を描いてよー」 秋雲はそう言って私に赤色のスケッチブックを差し出した。私は片手で拒否を示した。 「私はお前と違って絵心はない。それに、お前が暇でも私には仕事があるんだ…… そもそも、その書類の処理は終わったのか?」 私はテーブルの上にある書類の束を指差した。秋雲はフフン、と鼻で笑う。 「これぐらい朝飯前ってやつさぁ~終わって暇だったから提督を描いてたんだから」 「…絵を描く前に私に次の指示を仰ぐこともできたはずだが?」 「まぁまぁ!じゃ、お仕事くーださい」 私は溜息を吐くと机から立ち上がった。 「装備を開発するか。工廠に行くぞ」 秋雲もソファーから立ち上がるとドアへと向かい、私の為にドアを開けた。 「建造はしないのー?」 「資源の残りが心許ないから暫くは控える」 「残念っ」 私が執務室を出ると秋雲はドアを閉めた。私の隣に秋雲が立つ。 「明後日はカスガダマ沖海へ出撃だ。そこで会えるといいのだが」 「ん?そこって確か前に行ったんじゃなかったっけ?」 「最近カスガダマで深海棲艦が多数目撃されているようなんだ。撃滅させろ、と上からの指示だ。それとお前も第一艦隊の編成メンバーだから準備は怠るな」 「おっ りょうかーい!」 秋雲はピシッと敬礼をした。 「秋雲さんが連れて帰っちゃうからね~翔鶴も、瑞鶴も!」 数日後、カスガダマ沖海の最深部で秋雲を含む第一艦隊は敵を撃滅させ、運が良いことに翔鶴と出会うことが出来た。そして帰投途中、まだ生き残っていた敵の潜水艦が大破状態で航行していた秋雲を、轟沈させた。 私の指揮の下、初めて死んだ艦娘だった。 「提督さん?」 私を呼ぶ声に意識が戻る。黙ったままの私を気遣うような、心配しているような、そんな目で瑞鶴が私を見ていた。 「提督さん…顔が青いけど…」 「あ、あぁ………いや、気にするな。大丈夫だ」 私は頭を振った。瑞鶴は少し戸惑っていたが、変わらず私を真っ直ぐ見ている。 「…提督さんお願い、瑞鶴を捜索隊に入れて。絶対帰ってくるから」 瑞鶴の意思は変わらないようだった。私は初めて迎える艦娘は歴史を必ず調べるようにしていた。被弾が極端になかった幸運艦、瑞鶴。もしかしたら瑞鶴なら―――――― 私は口を開けた。 「提督?もしかして瑞鶴ちゃんを捜索隊に入れるおつもりなのかしら?」 柔らかい声が私の耳に届く。振り返ると愛宕がニコニコ顔で私を見ていた。 そのつもりだ、と私が返事をしようとする前に愛宕が言葉を重ねた。 「提督、通信内容は覚えていらっしゃいます?」 「通信内容?翔鶴が沈むと…」 「それ以外の、です」 それ以外?確か…… 『第一艦隊、こちら不知火です。サブ島沖海域には予定の時刻に到着。夜も間もないはずですが、この海域だけ昼のように明るいです…周りをよく見渡せますが…… 敵の気配はまだありません。注意して進みます』 『こちら不知火です。サブ島沖海域航行中、突然空に暗雲がたちこみ夜になりました。僅か一分です。…異常だ…何かおかしい、撤退を―――――― バァンっ ?!何の音!?攻撃か!』 確か、不知火の通信内容はこうだったはずだ。 「急に暗くなってすぐの襲撃… タイミングが良すぎる、恐らく敵の罠でしょうね」 「それは私も同じ意見だ」 「サブ島沖の敵は天候を操れるかもしれません。そこに夜戦で全く何も出来ない空母を捜索隊に入れるんですか?」 愛宕の言葉に頭を殴られたような気がした。愛宕はニッコリと私に笑いかける。 「提督、貴方は優秀な指揮官よ。だから落ち着いて冷静になって」 「………」 私は視線を瑞鶴に戻した。瑞鶴は私を不安そうに見上げている。 「……瑞鶴、お前を捜索隊にいれることはできない」 瞳が傷ついたように揺れた。 「そん…な、わ、…私大丈夫だから!暗闇で襲撃されてもちゃんと避けるから!」 「戦闘経験の豊富な赤城や加賀も夜戦では当たる時は当たる。瑞鶴、お前は特に…戦闘も演習も経験が浅い」 「…!だって、それは…!」 悲嘆にくれた目が私を責める目つきに変わる。そう、瑞鶴が弱いままなのは私のせいだ。私のワガママを全部瑞鶴に押し付けたのだ。 「……部屋に戻れ瑞鶴。…結果がどうであれ、必ずお前に知らせる。今はこれで身を引いてくれ」 しばらくの間瑞鶴は私を睨んでいたが、ついに諦めて私から目を逸らした。そのまま無言で私に背中を向けて、通信司令室から出て行った。私は後ろを振り返った。 「……愛宕、すまない。少し気が動転していたようだ」 「いいのよ、気にしないでぇ」 愛宕の微笑みにつられて私も小さく笑った。張り詰めていた空気が少しだけ緩み、霧島と由良、暁の顔もどこか安堵していた。コホン、と霧島が咳払いをした。 「司令、捜索隊のメンバーはいかがいたしましょう」 私は顎に手をあててしばし考えた。 「そうだな…ヴェールヌイ、比叡、金剛、雪風、妙高を呼べ。そして愛宕、お前が旗艦だ」 「了解で~す」 愛宕は敬礼をした。 「それでは他のメンバーの呼び出しをしてきます」 霧島は軽く会釈をすると隣の連絡室へと入った。私は由良へと足を進めた。由良の後ろに隠れている暁の腕がビクリッと動く。 「……まだ謝ってなかったな、すまなかった暁」 暁はおずおずと由良の背中から顔を出した。 「お前は指示にちゃんと従うやつだ。それは分かっていたが…少し感情的になっていたんだ。許してくれないか?」 由良に促されて暁は前へと体を出し、私の前に立った。 「……暁は大丈夫だから、…一人前のレディーだし」 私は暁の頭を撫でた。いつもならこうすると子ども扱いするな、と怒って手を払いのけるが、今は反抗しなかった。 「ありがとう、暁」 私が礼を言うのと同時に連絡室から霧島が出てきた。 「司令、連絡終わりました。すぐにみんな来ます」 「あぁ、分かった」 スー、ハー、深呼吸をする。さて、気持ちを切り替えよう。 五分もしない内に捜索隊のメンバー全員が通信司令室に集まった。私は横一列に並ぶ彼女たちを見渡し、頷いた。 「第一艦隊の捜索及び救出作戦を開始する」 艦娘たちの寮は基本的に個室が宛がわれる。中には姉妹と一緒の部屋を希望する者もいるので、その姉妹の為に少し広い部屋も用意されている。瑞鶴と翔鶴はその広い部屋に住んでいた。 真夜中の四時、もうすぐで夜も明ける時間、瑞鶴はただ一人暗い部屋にいた。ずっと窓の外を見ていた。瑞鶴の視線の先にはライトを灯して明るい港があった。その光を瑞鶴はただ見ていた。日付が変わる前に第一艦隊の捜索隊は港を後にした。瑞鶴も一緒に捜索隊に入りたかったが、提督は許可しなかった。瑞鶴の戦闘経験が浅いせいでもあるが、一番の理由は瑞鶴が空母だからだ。空母は夜は戦えない。敵の空母は種類によっては夜でも艦載機を飛ばしてくることはあったが、今の艦娘にはその力はなかった。空母は昼にしか戦えない。瑞鶴は今日初めて、自分が空母であることを恥じた。 「翔鶴姉……」 眠気は全く訪れない。それどころかずっと震えが止まらない。人間と人間が戦争していた時代、瑞鶴は幸運艦と言われるほど被弾が少ない艦だった。逆に姉の翔鶴は被害担当艦と言われるほど敵の砲撃をその身に受けていた。だからこそ、今回の出撃でも―――――― 瑞鶴は頭を激しく振る。 「大丈夫、翔鶴姉は大丈夫…大丈夫だもん……」 ジリリリリッリリリリリリリリリ! けたたましい高音が部屋に鳴り響いた。瑞鶴はギョッと体を強張らせた。音の出所を見ると、電話から聞こえた。電話!瑞鶴はハッとして慌てて走り出した。覚束ない手つきで受話器を掴みあげる。 「も、もしもし?!」 「瑞鶴さん?由良です」 由良。通信司令室にいた艦娘だ。彼女から電話がかかってくるということは、 「翔鶴姉は!翔鶴姉は無事?!」 瑞鶴の声は震えていた。心臓がバクバクとうなり、胸が苦しかった。死んでしまいそうだった。 「翔鶴さんは生きています」 生きている。その言葉が瑞鶴の脳にダイレクトに刺さった。 「ほ…ほんと?!ほ、ほんとに…?!ぶ、無事…?!」 「無事…とは言いがたいです。ほぼ轟沈寸前の状態らしいですが…とにかく生きています。意識もあるようです。他のみなさんも生きています」 ジワリ、と熱いものが目に浮かんだ。涙だ。受話器が手から離れた。 「うっ……う、うぇ……しょ……っ」 受話器は本体と繋がっているコードでブランブランと揺れていた。翔鶴が生きている。帰って来る。それだけが今の瑞鶴には救いだった。その嬉しさと安堵がさらに涙をあふれさせる。 「………っ うぇっひっく」 ツーツー。受話器から小さな音が鳴っている。しかし瑞鶴は受話器を本体に戻す場合ではなかった。だから由良が先に通話を切った。 朝日が昇った数時間後、捜索隊と第一艦隊が帰投した。その時も瑞鶴はまだ、一人で泣いていたのだった。 第一艦隊救出後しばらく、私はプライベートルームには帰らなかった。第一艦隊の報告からサブ島沖の調査をしたり、入渠中の翔鶴の見舞いに行ったり、議会に報告したり、色々していた。ゆっくりする時間が惜しくて部屋には帰らなかった。そして今、久々に部屋のドアの前に立っている。重そうな南京錠が侵入者を拒んでいた。私は首からペンダントを取ると南京錠のロックを外した。 カチリ。 ドアの鍵も外す。 カチリ。 私はドアノブを掴み、押した。ドアは簡単に開いた。一週間も空けていなかったはずだが、何処か懐かしさと物悲しさを感じた。私は靴を脱いで畳の上に足を乗せて踏み込んだ。閉めた襖の取っ手に手をかけて、サッと開く。 「おかえり」 窓の傍でスケッチブックを持ちながら椅子に腰掛けた秋雲が、いつも通りの笑顔で言った。 「……ただいま」 私は秋雲に近づいた。椅子のすぐ傍に立つ。 「描いていたのか?」 秋雲は首を横に振った。 「ううん、まだ」 「そうか」 秋雲は窓の外を見ていた。視線を辿ると演習場を見ているようだ。今、演習場では赤城と加賀が翔鶴と…瑞鶴を指導していた。 「……明日、瑞鶴を出撃させる」 茶色の髪が揺れ、エメラルド色の瞳が私を見上げ、そっか、と呟いてまた視線を外に戻した。 「良い天気だといいな~」 その声は嬉しそうでもあったし、物足りなさそうでもあったし、待ち遠しそうでもあったし、望んでいなさそうでもあった。 「……瑞鶴を描いたら、いなくなるのか」 私の問いかけに、秋雲はすぐに答えなかった。数秒、数十秒後にあのね、と声がした。 「……私自身、なんでここにいるのか分かんないんだー カスガダマ沖で確かに沈んだのに、気付いたら提督のこの部屋にいて帰投していた翔鶴を描いていた。ここには一度も来たこともなかったし、興味があった訳でもないのに」 何でだろうね? そう言って秋雲は私に笑いかけた。見慣れたしたり顔ではなく、何処か寂しそうであった。 「ま、でも翔鶴と瑞鶴はずっと描き残したかったし、会えるのを楽しみにしていたからね~カスガダマ沖で翔鶴に会った時は本当に嬉しかったよ」 秋雲がカスガダマ沖と言葉を発する度に私の心は暗く沈んでいった。それを察したのだろう、秋雲は静かに首を振った。 「提督のせいじゃないよ、あの時はみんな終わったんだ、って思ったもん。翔鶴だっていたし、…帰る時に攻撃を喰らうなんてこと今までなかったじゃん。油断していたのは提督だけじゃないよ。秋雲たちもそう。それに、あんなに大破してなかったら沈まなかったし、どっちかっつーと秋雲さんのせいだから、さ!」 秋雲がニカーっと笑った。沈んでいた気持ちがその笑顔で少し和らいだ。私は、秋雲の笑った顔が好きだった。そう思うようになったのはこの部屋で初めて秋雲に会った時だ。そして私は描き終わった翔鶴の絵を見て同時に恐れを感じたのだ。瑞鶴を描き終わったら秋雲はいなくなってしまうのではないか、と。 「………私はお前にずっとここにいて欲しかった。だから瑞鶴をずっと隠していた。…本当は、秋雲とこの部屋で会う前からいたんだ」 秋雲と再会する数日前、私は瑞鶴の建造に成功した。その時は瑞鶴に演習への参加をさせていたし、出撃も何度かさせていた。二度目の出撃で瑞鶴は怪我を負ったので入渠させ、翔鶴を出撃させていた。秋雲が瑞鶴の入渠中にここに来たことが、私を愚行に走らせた。私は瑞鶴を隠すことで秋雲をここに残らせようと思ったのだ。瑞鶴の所在を知らなければ、秋雲はきっと――――――そんな愚かな希望を抱いていた。 「うん。瑞鶴が基地にいるんじゃないか、って、何となく気付いてた」 私は目を見開いた。私はてっきり秋雲にはバレていないと思っていたからだ。秋雲は私の部屋にずっといて、部屋を出ようともしなかった。出たい、と言ったこともなかった。死んだ艦娘が戻って来たら周りは騒ぎになる。それを気遣っていたのか秋雲は外出する気配を見せなかったし、私も徐々に秋雲を外へと出したくなくなっていた。誰にも秋雲を見られたくなかった。むしろ、私以外に秋雲が見えるかどうかも定かではなかった。秋雲が私以外に見えない存在であるならば、「生きていない」と他人に証明されてしまうのなら、隠していたかったのだ。だから私は部屋に南京錠をつけたのだ。誰にも邪魔されないように、暴かれないように。 「だけどそうやって提督が瑞鶴を隠していても、こんな生活は長くは続かなかったんじゃないかなー」 「何故」 「秋雲が死んでから、もうすぐで四十九日だから」 「……もう、そんなに経ったのか…」 遠くでブーンと音がした。艦載機が不安定にゆらゆらとしながら空を飛んでいる。その横を無駄のない動きで真っ直ぐ飛んでいた艦載機があった。なんとなく、瑞鶴と加賀の烈風だろう、と思った。 「提督はなんで瑞鶴を隠さなくなったの?」 スー、ハー。私は深呼吸をした。 「………愛宕が言ったんだ、私は優秀な指揮官だと……だから落ち着いて冷静になって、って。その言葉を聞いた時、このままではいけないと思った。艦娘たちは私を信頼しているのに、…私は…上に立つ者としてその信頼を蔑ろにしすぎている、と気付いたんだ」 「そっかぁ」 秋雲は窓の縁にスケッチブックを置くと椅子から立ち上がった。私の前に歩み寄る。瑞鶴よりもさらに小さな体。小さくて、すぐに壊れてしまいそうだ。 「秋雲が現れなければきっともっと上手く瑞鶴や翔鶴たちと付き合っていられたかもしれないのに。秋雲がここにいたから、前に進むことができなくなったよね」 秋雲は私の腕を弱弱しく掴んだ。 「ごめんなさい」 エメラルドの瞳から私は目が離せなかった。そのまま私もその瞳の中に閉じ込められればいいのに、と妄想した。 「…謝るのは私の方だ。私のワガママでお前をここにずっと閉じ込めて悪かった」 秋雲は私を見ながら首を横に振った。 「…秋雲もここにいたかったから…提督と一緒にご飯を食べたり話したりして……楽しかったし面白かった。嘘じゃないよー?」 「そう言われると益々嘘のように感じてしまうな」 「なーにそれ!本当だってー」 ぷーと秋雲は頬を膨らませた。それが可笑しくて、私は笑った。すると秋雲は顔を歪に歪めたり、自身の頬を引っ張った。まるで赤ん坊をあやす行為だ。それが妙に笑いのツボに入ってしまって、思わず私は噴出した。秋雲も一緒に笑った。 ひとしきり笑い終わった後にねぇ提督、と私を呼んだ。 「私、お願いがあるんだけどさぁー聞いてくれる?」 「何だ?言ってみろ。無茶なこと以外は聞いてやろう」 秋雲は私から離れると本棚へ向かった。そこから一冊のスケッチブックを取り出した。表紙が黒色のスケッチブックだ。そのスケッチブックを私に差し出しながら、 「秋雲さんを描いてよ、提督」 願いが告げられた。 →続き
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125 :提督×愛宕:2014/05/28(水) 11 32 19 ID QCg9SsWg 提督と愛宕がセックスしてるだけの話です パイズリなるものが書いてみたかったので 濃紺の制服をはだければ、それまで窮屈そうに制服の中に収まっていた重量感のある乳房がぼよんと陽の光に晒される。 女はこういったことに慣れているのか、余裕めいた微笑みを口元に刻みながら、焦らすように自らの淡い色の下着へと手をかけた。 (ううむ、いつ見ても堪らん光景だ) 男のギラつくような視線に射抜かれながら、女がブラのホックを外す。周囲の肌よりも一段と白い、透けるような乳房が揺れ、男の眼前に晒された。 制服の上からでもそれと分かる巨乳は、実際に目にすれば圧巻だった。まるで気圧されたかのように、ほうっと男は息を吐く。 「ふふっ、どうです? 提督」 上半身をはだけた女は文字通り胸を揺らしながら、執務椅子に腰掛ける提督の前へと跪き、男のズボンへと手を伸ばす。ジッパーを下げ、指先で器用に提督の主砲を露出させた。 半立状態だった男の主砲は、外気に晒されるや硬度を取り戻し口径を増大させる。 それは愛宕も思わず息を呑むような、46cm砲もかくやという超弩級クラスの主砲だった。 「ぐふふ、では早速やってもらうか」 野卑た笑みを浮かべる提督の言葉に逆らう術などある筈もなく、愛宕は提督の主砲へと口付ける。亀頭のみならず、唾液を含ませて砲身全体へと愛宕は丹念な口奉仕を行う。 「んっ、はむ……んふっ……」 昼下がりの提督執務室には、口奉仕の水音が淫らに響いていた。 (本当、これがなければ優秀な提督なのだけど) 考え事をしながらでも、愛宕の舌先は男の性感を的確に刺激していく。既に愛宕と提督は何度も身体を重ねており、こうやって昼間に行為に及ぶことも決して珍しくはなかった。 英雄色を好むというが、実績を上げ続けるこの鎮守府の青年提督はとにかくエロを好んだ。 愛宕だけでなく鎮守府の様々な艦娘に手を出しているが、実績だけはしっかりと上げているのだから上層部も困ったものだと思いながらも実質放置している有り様だった。 「おおっ、いい眺めだ」 「ふふ、光栄です」 唾液で濡れ光る主砲を、愛宕は自らの乳房で挟み込む。グニグニと形を変える柔肉が、提督の主砲を包み込むかのように擦り上げた。 (ああっ……胸が火傷してしまいそう) 熱く脈動する主砲を包み込んでいると、ただでさえ敏感な乳房が火傷してしまいそうなほどに熱くなっていく。 砲身の部分を乳房で圧迫しながら、露出している砲口へと愛宕は舌を這わせる。敏感な鈴口を刺激され、提督の腰が快感に跳ねた。 「ここがいいんですかぁ?」 まるで子供をあやすような声で、愛宕は提督へと上目遣いに言う。 「ああ、気持ちいいぞ。その調子だ」 愛宕は亀頭を口に含み、カリの内側から鈴口の先までを舌で刺激していく。先走りと涎の混合液が口の端 から垂れ落ち、それが砲身を擦り上げる潤滑油になっていた。 「んっ、んふぅ……んちゅ……」 次々と溢れてくる先走りに、愛宕の口内には強い雄の匂いが広がり、頭がクラクラとしそうだった。 (提督の匂い……なんだか、身体が……) 頬を赤く染めながら、愛宕は両股を擦り合わせる。自分の行為に興奮しているのか、じわりと染み出してき た愛液は愛宕の下着を汚していた。 (まだ勤務中なのに……早く終わらせないと) 背筋を駆け上がる危機感に急かされるように、愛宕の乳奉仕は射精を促すような急激なものになった。 上半身を揺らして乳房で砲身全体を強く圧迫しながら上下に刺激すれば、まるでゴム毬のように乳房が跳 ね、肉同士がぶつかる破裂音が響く。大ボリュームの乳肉に性器全体を包みこまれる様子を上から眺めれ ば、乳房を相手にセックスをしているかのようだった。 最初に比べて体温があがっているのか、性器を包み込む乳房から感じる温度も高くなっていく。熱くとろけ るような柔肉が与える圧迫は、膣内とはまた別種のぐにぐにと柔らかく包み込むような刺激だった。 (くぅ~、これはこれで堪らんなあ) 沸き上がってくる射精感に、提督は自ら腰をグラインドさせる。提督の主砲は乳肉をかき混ぜるような動き で、乳房のそこかしこをギュウギュウと刺激して快感を貪っていった。 (提督の熱いのが、おっぱいの中で暴れて……) 性感帯でもある柔肉を執拗に刺激され続け、愛宕の息もまた荒くなっていく。先端に咲く木の芽のような乳 首はぷっくりと膨らんでいた。 「どれどれ。ギュッとな」 提督が口元に野卑た笑みを刻みながら、愛宕の両乳首を指先で挟み込む。突如として走った快感の電流 に、愛宕は苦しげに身体を捩らせた。 「やぁッ!? だ、だめですよ提督……」 「うはは、いいではないか。愛宕も遠慮なく気持ちよくなるといい」 「そ、そんな……」 「ほらほら、動きが止まってるぞぉ?」 「んぅぅッ!」 乳首を指先で転がしながら、乳肉を掻き回すかのように提督は腰をグラインドさせる。提督の指先は経験豊 富だけあって痛みと快感の絶妙なバランスの刺激を愛宕に送ってきており、加えて乳房を主砲に蹂躙される 様子は愛宕の中に鈍い熱を蓄積させる。 愛宕は動いてパイズリをするどころではなく、快感に耐えるのがやっとの状況だった。 「おっぱいとセックスしてるみたいだなー、これはこれで悪くない。んー、そろそろ出そうだ。愛宕、もっとギュッ としてくれ」 愛宕は提督の言葉に頷き、豊満な乳肉でぎゅううっと提督の主砲を覆い包む。射精に至ろうとするような浅く 早いストロークがガツガツと愛宕のおっぱいを揺らし、たわわな乳肉が波打つように揺れる。 「くぅぅっ、出すぞぉ」 乳肉に主砲の全てを覆われたまま、提督は主砲から精子を打ち出した。ビクビクと何度も主砲が愛宕のお っぱいの中で暴れ回り、白濁液をうっすらと朱に染まった肌へとぶちまける。 (ああ……提督の精子、おっぱいの中に出てる。熱くて……このままだとおっぱいが妊娠しちゃう) 吐精を肌で受け止めている。その事実に愛宕の体の熱は収まるどころか高まっていくばかりだった 提督の主砲を開放した乳肉の間からは精液が垂れ落ちるが、愛宕は反射的に生臭い白濁液を指先で受け 止め、まるで提督へと見せつけるように口元へと運ぶ。ちろりと覗く赤い舌先が、指先に絡まった精液をペロペ ロと舐めとっていく。 淫熱に潤んだ愛宕の瞳は、提督へと何かを訴えけているようだった。 「どうした愛宕、これから執務があるんだろう。戻ってもいいぞ」 「もう……そんな意地悪、言ったら嫌ですよ」 中腰になった愛宕が、半立状態の主砲へと自らの股間部を擦り付ける。下着やタイツ越しに感じる湿り気 は、愛宕の中で既にスイッチが入ってしまっていることを告げていた。 「わたし、もうこんなになってるんですから」 言いつつ腰を揺らして主砲をタイツ越しに擦る愛宕の姿はなんともエロかった。黒タイツのザラリとした感触 も新鮮な刺激である。提督の主砲に次弾が装填され、発射準備が整うのはあっという間だった。 「ぐふふ、相変わらず愛宕はエロい子だなあ」 「いけませんかあー?」 「ああ。悪い子にはお仕置きしないとなー」 提督は乱暴な動作で愛宕の腰に手を伸ばす。愛宕は自ら下着やタイツを脱がなかった。まるで男に脱が せようとしているかのように。 「やっ、もっと優しくしてください……」 執務机に両手をついた愛宕は、男が下着を脱がせやすいように、尻を突き出している格好になっている。 提督はタイツごと荒々しく下着をずり下げた。途端に、今まで密閉されていた秘所からは金木犀の花を思わ せるような女の匂いが立ち込める。 「愛宕は匂いまでエッチだなー」 提督の指が愛宕の花弁を撫でれば、ぬるりとした蜜が絡まりついてくる。指先が浅瀬を軽く行き来すれば 、それだけで愛宕は喉奥から苦しげな息を漏らした。 「やぁッ……んぁぁッ!」 愛宕の反応を楽しむかのように、提督の指先が花弁を弄り回す。花弁の隙間からその身を覗かせるクリトリスを指先が軽く擦った瞬間、愛宕は声を押し殺しながら小刻みに身体を震わせた。 「ほう……ここがそんなにいいのか」 「だ、ダメッ! そこは……うぁぁッ……ッ!」 愛宕の背中に覆いかぶさるようにした提督は、クリトリスと同時に愛宕の乳首へと刺激を加える。愛宕の口 調からは、普段の余裕が削げ落ちていた。 提督の指使いは手練のそれであり、愛宕の反応によって強弱を巧みに変えていた。一番感じる強さで性感 を刺激され続け、愛宕は軽々と絶頂を迎える。身体を揺らした愛宕は力を失って倒れ込もうとするが、その腰 を提督の両腕が支えた。 「さーて、そろそろ本番と行くかぁー」 さも楽しそう言って、提督は自らの主砲を愛宕の花弁へと触れさせた。ぐうっと力を込めれば、既に濡れそぼ っていた愛宕の花弁は主砲を簡単に飲み込んでいく。 「おおっ、愛宕の中は気持ちいいなあ」 気を抜いてしまえば、この快感に提督は情けない声を上げてしまいそうだった。さすがにそれは何とかこら え、駆け上ってくる射精感を追い払う。 愛宕の膣内は蠕動運動を繰り返しながら、ギュウギュウと提督の主砲を締め付けてきた。不規則に蠢く膣 壁に暖かく包み込まれる感覚を味わうかのように、提督はゆっくりと主砲を前後させる。 提督の主砲は眼を見張るほどの大口径であり、そんな主砲が自らの膣内を行き来するのは、さすがの愛 宕でも息苦しさを感じた。かすれた息を漏らしながら、提督の抽送を愛宕は受け入れる。 「ほほう、全部入ったぞ」 全ての砲身を愛宕の中へと突き入れた提督は、その状態でグイグイと腰を揺らす。最奥を押し上げられ、 愛宕は潤んだ瞳で苦しげな声を漏らした。 (提督の大きいのが、全部入ってる。ああ、このままだとオカシクなってしまいそう) 提督が腰を動かし、抽送を開始する。主砲がまるで反応を探るように、愛宕の肉壁を所々擦り上げた。 「ああンッ、提督……」 情欲に流されているようで冷静に女の反応を見つめていた提督は、抽送を何度か繰り返して愛宕の声色が変わるような一点を見つけるや、そこを重点的に亀頭の先で何度も擦り上げる。 「あっ、ああッ! すごい、これっ……ンンぅ!」 巨大な主砲に膣内をゴリゴリと擦り上げられる感覚に、愛宕は抑えきれない嬌声を漏らす。普段は柔和な笑みを浮かべている口元はだらしなく半開きになり、眉根は余裕なく皺を刻んでいた。 「提督の大きいのッ、ああああっ!」 愛宕も自ら腰を揺らし、軟肉を主砲へと絡まらせていく。抽送の度におっぱいはぷるぷるとまるで男を誘うかのように波打っていた。 「うーむ、何度揉んでも素晴らしい触り心地だ」 「いやあっ、提督。今そんなところ触ったら……」 腰元の抽送はそのままに、提督は愛宕の胸元へと腕を伸ばす。こねくり回されるように乳房を刺激され、愛 宕の中に制御不能の熱が溢れてくる。 (ダメ、このままだと本当にオカシク……) 自らの中の絶頂の予感に愛宕は恐怖にも似た感情を覚えるが、当然こんな所で提督が動きを止めるはず はない。どころかスパートをかけるかのように、抽送は早く力強くなっていく。 奥の子宮口へと叩きつけるような強引な抽送が何度も繰り返され、愛宕は白い喉を反らせながら口元をパクツカせる。 既に身体は暴力的な快感ではち切れそうだった。 (ああッ、どうしよう。気持ちいい……提督の太くて逞しいのがゴリゴリと動いて。気持ちよすぎてオ×ンチンのことしか考えられなくなっちゃう。提督のセックス奴隷になっちゃうっ!) 愛宕の柔肉がグニグニとまるで射精を促すかのように、主砲へと一段と強い力で絡まりついてくる。提督の 主砲は今まで以上に熱を帯び、更に体積を増したようだった。 「うーし、そろそろ出すぞ」 「ああッ……提督、出して! 奥に下さいッ!」 「言われなくても、そうしてやる」 ギュウッと子宮口に先端を密着させ、提督は己の情欲を開放する。主砲からは熱い白濁が何度も打ち出さ れ、その度に愛宕は唇を噛み締めながら快感に身体を震わせる。主砲の大きさに違わないような、それは長い射精だった。 「はぁっ……はぁっ……ねえ、提督?」 主砲が引きぬかれた花弁からはつぅと精液が滴っているが、それに構わずに愛宕は提督の身体へと指先を絡める。誘うような蠱惑的な瞳で、提督を上目遣いに見つめた。 「おお、何だ? まだ足りないのか」 「ふふっ。だって提督、本当に凄いんですもの」 愛宕の唇は、まるで愛しいものへとそうするかのように、射精直後で萎えた状態の主砲へとキスを落とす。 「可愛い奴め。そう言われて引き下がるわけにはいかんなあ」 そうして瞬く間に提督の主砲は硬度を回復し、二人は執務そっちのけで身体を重ねるのだった。 愛宕が提督の執務室を退室したのは、既に日も暮れた後の事だった。セックスの後の心地よい疲労感を抱えながら、愛宕は鎮守府を歩く。 仕事は溜まってしまっているが、高雄に泣きつけば協力してくれるだろうと頭の中で仕事をこなす算段を整える。 (本当にあの提督には困っちゃうわね) 着任当初は面食らったものの、愛宕は提督とのセックスをそこまで嫌ってはいなかった。 むしろ提督とのセックスに慣れてきてる自分が少し怖かったりもする。 (他の男性じゃ満足できなさそうだもの) セックスの最中のことを思い出したのか、口元にいつも通りの微笑を刻んだまま愛宕は身体を震わせる。 肩を抱いて頬を赤らめるさまは、どんな男でも虜にするようなひどく妖艶な姿だった。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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提督と利根筑が3Pしてる話です 利根×筑摩の要素もありますので百合苦手な方はご注意ください 自らの心臓の音が、やけにうるさく聞こえていた。 普段の見慣れた鎮守府の廊下が、まるで異界に変わってしまったかのようだ。 空気が直接秘所に触れ、体の芯がスッと冷える思いがする。さっきすれ違った艦娘は、自分を不審には思って いなかっただろうか。 航空巡洋艦の利根は、胸元をギュッと握りしめ、頬を薔薇色に染めながらも、目的の部屋。提督執務室にたど り着く。 ただ鎮守府を一周しただけだというのに、座り込んでしまいそうなほど身体が疲弊しているのが分かった。 しかし同時に、身体の中に堪え切れない程の熱が堆積していることも利根は理解していた。薄緑色の式服の奥 、何にも覆われていない秘所からとろりと垂れ落ちた愛液が、利根の太ももに透明な一筋を刻んだ。 「提督……鎮守府一周、確かにしてきたぞ」 「おお、そうか。それはご苦労だった」 執務室の扉を開けば、提督が利根を出迎える。近づいてきた男は、利根を満足そうに見下ろしていた。 「ではどうなっているか、直接見せてもらおうか」 男の言葉に躊躇いながらも頷いた利根は、自らの下半身を覆う布地に手をかける。 利根の下半身を覆う布地には、腰から足先にかけて深いスリットが入っている。角度によっては股がかなり露出 するデザインだ。その為、利根や妹である筑摩は通常、短パンのような下穿きを着用している。 しかしあろうことか布地を自らまくり上げた利根は、下に何も穿いていない状態だった。赤々とした花弁が、提督 の眼前に晒される。これでは階段の昇り降りどころか、すこしでも大股で歩こうものなら、秘所が覗き見えてしまう だろう。 「もうしっかり濡れているな。なんだ、その格好で興奮していたのか」 「我輩は、そんな……」 「んんぅ? 素直に認めたらどうだ。ノーパンで鎮守府を歩きまわって、自分は興奮していたんだと」 「いやっ……ああッッ!」 提督は腰をかがめながら指先を伸ばし、利根の秘所に触れる。瞬間、鈍い水音が室内には響いた。膣をほじく るような男の指先に連動し、くちゅくちゅとした水音が室内には際限なく響き渡る。 膣から指を引き抜いた男は、愛液をまぶしたクリトリスを触れるか触れないかに指先で転がした。それだけで利 根は顎を反らし、快感を堪えるかのように歯を食いしばる。 「はぁっ……ああッ! だって、こんな格好をするなど……誰かに見られたかと思うと」 「興奮するわけか? まったく利根はとんだ変態だ」 「いやぁっ、違っ―――ッ!!」 提督になじられ、利根は目に涙を浮かべながらも身体が感じてしまっているのを理解していた。身体の奥が切 なく疼き、熱い吐息を利根は漏らす。 「こんな利根の格好を妹の筑摩が見たら、いったいどう思うだろうな? なんなら、知ってもらうか?」 「え……?」 利根への愛撫を片手で絶やさぬまま、提督はもう片方の手で器用に内線電話の番号をプッシュする。 提督の様子を見つめながら、利根は焦燥感に駆られていた。提督を止めなければいけない。そうしなければ、 自分はもう戻れなくなってしまう。 しかし送り込まれる愛撫の快感が、利根の決意を霧散させてしまう。 「ふぁ……ぁぁッッ! だめじゃ……だめ、なのに」 クリトリスを強すぎず弱すぎず、丁度よい強さで刺激される度に、利根の意志とは関係なく腰が跳ねる。的確な 愛撫による蕩けてしまいそうな熱は、利根の思考を溶かしていく。 (ああっ、身体がもう……切なくて) 奥底から沸き上がってくる切なさに、利根は限界だった。 何かを求めるかのように提督を見つめながら、自ら腰を動かしてしまう。 「ああ、そうだ。今すぐ執務室に来てくれ。忙しいところすまんな。……ふむ、利根もいい感じになってきたな」 「提督っ……んぅ……ふぁぁっ」 受話器を置いた提督は、利根に唇を重ねる。 開いた口腔に舌を入れれば、まるで身体の熱に急かされるように、たどたどしい動きで利根が舌を絡めてくる。 必死で快感を貪ろうとするかのような利根のキスに、提督は暗い悦びを感じた。 普段の快活明朗な様子は影を潜め、今の利根はひたすら淫蕩に性を貪っている。果たしてこんな姉を見たら どういった反応をするのか、提督は内心でほくそ笑みながらズボンのベルトを外す。 「ああっ、提督……」 ズボンを脱ぎ去り、自らの主砲を露出した提督へ、利根は物欲しげな声を漏らす。 ノーパンで鎮守府を歩きまわり、その後に愛撫を受け続けたことにより、利根の身体は既に限界だった。今に も淫熱で張り裂けてしまいそうで、利根は切なげに息を漏らしながら、提督の主砲を見つめている。 「我輩はもう……」 「心配するな。今すぐ楽にしてやる」 提督の言葉に頷き、利根は机に手をついて、腰を提督に差し出す。 腰にかかる布地を少しずらせば、ヒクつく花弁がその身を晒した。きゅっと締まったいかにも触り心地の良さそ うなヒップの下に咲く赤々とした花弁は濡れそぼり、まるで男を誘うかのようだった。 行為に期待するかのように甘酸っぱい匂いを放つ愛液が滴り落ち、透明な線を幾筋も張りのある太ももに刻ん でいる。 提督は高揚感に薄く息を吐き出しながら、利根の花弁に自らの主砲を触れさせさた。 「ああっっ! これ……んぅぅッ!」 凶悪な極太クラスの主砲を、利根は背筋を震わせながら呑み込んでいく。敏感な粘膜をかき回しながら体内に 押し入ってくる主砲の巨大さに、利根は脳天まで痺れてしまいそうな快感に襲われた。 (気持よくて。だめじゃ、こんなのダメなのに……提督のオチンチンの味、覚えてしまう。この大きさじゃないと、ダメ になるっ……) 挿入だけで軽くイッたのか、熱い愛液を絶え間なく分泌しながら、まるで主砲にしゃぶりつくかのように膣壁は蠢 き絡みついてくる。熱く蕩けた膣内はそれだけで気持よく、気を抜けば提督もイッてしまいそうだった。 しかし提督は利根の腰を掴み、ピストン運動を開始する。抽送時にカリ首に吸い付く圧迫感のキツさは決して不 快ではなく、強く射精感を喚起させる。 「くっ、これは堪らんな」 蠕動運動を繰り返し、奥へと導くかのように膣壁は主砲を扱き上げる。敏感な亀頭が熱くねっとりと圧迫される 快感は背筋を駆け上がり、提督は薄く息を漏らしていた。 「提督、我はもう……ああっ!! いい、そこっ、んんぅぅ!! 奥っ、好きじゃ……もっと、ぎゅっと……ふぁぁあ! んんぁぁ……また、またイクっ……ッ!!」 腰を密着させ、最奥部をギュッと押し込まれ、利根は今日何度目か分からない絶頂に身体を震わせる。自ら快 感を求めるかのように腰を揺らし、じゅぷじゅぷと愛液が空気で撹拌される音を響かせながら、利根はあられもな い嬌声をあげ続けた。 絡まりつく柔肉の熱さに、提督も限界だった。射精に至るべくピストンを早め、腰を前後させる。 肉のぶつかり合う音が響き、敏感な膣内が巨大な凶器で掻き回される。しかしそれでさえ、今の利根には快感 にしか思えなかった。 「あっ、ああッッ!! 中に、中に出して! 奥に沢山出して欲しいのじゃ……ッ」 自らの言葉に興奮するかのように、利根の膣内が一段と強く絡みついてくる。痛みを感じる程の締め付けは、 提督を限界まで押し上げた。掠れた喘ぎを漏らし、提督が腰を震わせる。巨大な主砲から放たれた精液は、利根 の子宮を熱さで満たしていく。 「あっ、ああ……お腹の中、精子一杯出て……」 下腹部に広がる精子の熱に、利根は満足気な淫蕩とした声を漏らす。主砲を引き抜けば、花弁からは精液と愛 液の混合液が滴り落ちた。 「……では感想を聞こうか。筑摩?」 利根から主砲を引き抜いた提督は、半勃ち状態の主砲を隠しもせず、執務室の入り口を振り向く。 そこには利根の妹である筑摩が、蒼白な顔をして立ちすくんでいた。 「えっ……ちくま……? なんで……うそ、じゃろ?」 机に手をついたままの状態で、利根は絶望に染まった声を漏らす。確かにそこに立っているのは、自分が見知 った妹の姿だ。けれど何故。混乱する利根の思考は、一つの光景へと辿り着く。 提督がかけた電話。あれはどこへ繋がっていたのか。 (まさか本当に……) 提督が筑摩を呼んだのか。それを確かめるために提督を振り向けば、提督はいかにも楽しそうな笑みを口元に 刻みながら、利根の秘所へと指を埋める。 「ひぅっ! あぁっ……」 反射的に出てしまう声は艶色に濡れていた。普段とはあまりにも違う姉の声に、筑摩は口元を抑えながら、一歩 を後ずさる。 扉を開き、咄嗟に執務室を後にしようとする筑摩を、提督は呼び止めた。 「筑摩……いいから鍵を閉めて、そこで待っていろ」 言うが提督は、利根に何かしら耳打ちをする。否定するかのような叫びをあげる利根だったが、再び何事かを言 い含められ、利根は唇を噛み締めたまま立ち上がる。 「姉さん?」 「筑摩。すまんな、こんなことに巻き込んで」 「え……?」 未だに状況を正確に飲み込めていない筑摩へと近づいてきた利根は、筑摩に顔を近づけ、囁くように言う。 「もう我輩は……ダメなのじゃ」 「い、いやっ……そんなっ、姉さん!」 否定しなければいけない。こんな姉を認めては駄目だ。 筑摩の言葉はしかし、利根の唇が呑み込んだ。 「んっ、んぅぅ……」 利根の唇が筑摩に重なる。筑摩の後ろ頭を抱え込むようにした利根は、開いた唇の隙間から、利根の口腔内 に舌を押し入れる。 (姉さんの舌、中にはいって……いや、なにこれ。こんなの……姉さんじゃ……) 利根はいやらしく舌を絡め、筑摩に快感を与えようとする。 そのキスはかけ値なしに気持ちが良かった。まるで頭の奥が蕩けてしまいそうになる。水音が口の中で響く度、 否応なく身体が反応し、筑摩は自然と自分も舌を使っていた。 (姉さんの舌……凄い気持ちいい。わたし、姉さんとキスしてるんだ) その事実は、筑摩のことを昂ぶらせていく。 胸の奥に押し隠したはずの気持ちが、否応なくほころび出てしまう。 「筑摩。こんな愚かな姉を恨んでくれ」 「ううん、わたし利根姉さんのことを恨んだりなんかしない。だってわたし、ずっとこうやって利根姉さんとキスした かったの」 「筑摩、お前は……」 筑摩は胸の内に秘めた、通常の姉妹とは異なる親愛の情。しかしそれは、男の手によってひどく歪な形で叶え られようとしていた。 「利根。それで終わるつもりか?」 後ろから響いた男の言葉に頷いた利根は、筑摩の前に跪く。手を伸ばし、利根は筑摩の下穿きをずり降ろした 。そしてゆっくりと、利根は筑摩の秘所に顔を近づけていく。 「姉さっ……んぁぁ!」 利根のざらついた舌先が、筑摩の秘所を舐めあげる。 花弁に唇を密着させ、垂れ落ちる愛液を飲み込みながら、利根は情熱的な愛撫を筑摩に施す。 「ダメ、姉さん。本当に、わたしこのままだと……いやっ、いやぁぁぁッッ!!」 どこをどうすれば感じるのか、同性である利根には悲しいくらいによく分かった。陰唇の周りを唇でしゃぶりなが ら、浅瀬を舌先でほじくり回す。 (どんどん愛液が溢れてくるぞ。筑摩、我輩の舌で感じてくれてるんじゃな) その事実は利根に奇妙な充足感をもたらす。どれほど利根の舌が筑摩に触れていただろうか。 筑摩が悲鳴のような喘ぎをあげながら、身体を震わせる。勢いよく溢れ出た愛液が、利根の顔を汚した。 「そんなの……うそ……わたし、姉さんこと……」 イッてしまったショックからか、筑摩が床に座り込む。しかし座り込み、半ば放心状態の筑摩に、利根は軽く唇 を重ねた。触れるだけのキスをした後、利根は筑摩に微笑んむ。 「大丈夫じゃ筑摩。筑摩も、すぐに気持ちよくなる」 「え……?」 姉の言葉の意味を筑摩は理解できていない。しかし座り込んでいた筑摩は、腕を引っ張られた強引に立ち上が らされた。 「さって。次は俺とお楽しみといくか」 「提督……な、なにを!? やめてください!」 「おいおい、ここまで来てやめてくださいってこともないだろう。なあ筑摩? お前とはセックスしたことなかったら 、いい機会だと思ってな」 「いい機会って……て、提督!?」 応接用のソファーに押し倒された筑摩は抵抗しようとするが、あろうことか腕を利根に抑え込まれる。 「大丈夫じゃ筑摩。こうなってしまっては、我輩も筑摩と一緒に気持ちよくなりたいし……な」 既に利根の愛撫によって、筑摩の秘所は濡れそぼっている。挿入準備は万端だった。 「嘘……提督、そんなのいやです! いやぁぁ!!」 艶やかな黒髪を振り乱し、筑摩は拒絶を示す。提督の巨大な主砲は筑摩に恐怖しか与えなかった。 しかし彼女の姉は、まるで物欲しげに提督の主砲を見つめているではないか。その事実に筑摩は混乱する。 「心配することはない。少し苦しいのは、最初だけじゃ」 「姉さ……んぅ……」 利根が筑摩の唇をキスで塞ぎ、それだけでなく筑摩の胸元を開けさせる。 ぷるんと露出したかなり大きめの乳房へ、慈しむかのように利根は指を這わせる。キスを続けながら乳肉を揉 みしだき、乳首を転がす。知り尽くした同性の愛撫によって、筑摩の身体は否応なく昂っていった。 (ふむ……この光景も、これはこれで堪らんな) 利根と筑摩のレズプレイを見せつけられている提督の主砲は、完全に体積を取り戻していた。 ヒクつく筑摩の花弁からは白く濁った本気汁が垂れ落ち、ソファーを汚していく。 (準備も万端のようだしな。筑摩のこともいただくか) 提督が狙いを定め、筑摩の花弁へと主砲の先端を押し付ける。筑摩が拒絶をしめすかのように身体を震わせ るが、そんなものに構わず提督は筑摩の中に主砲を挿入した。 入り口はキツイが、一度中には入れば筑摩の膣は主砲に吸い付いてくる。利根とはまた違う膣内の感覚を味 わうかのように、提督は筑摩の中をかき回した。 (ああっ、挿れられてる。オチンチン中に入って……いやっ、大っきくて壊れちゃう) 利根から愛撫を受けながら、膣内を抽送される。日常とはかけ離れた行為によって、筑摩の理性は限界間近だ った。 男の主砲から与えられるのは、レズプレイとはまた違った、一種暴力的な快感。しかしそれを身体が求めていた かのように、筑摩の膣ヒダは嬉しそうに主砲に絡み付くのだった。 「あっ、あああッッ!! こんなの、こんなのって!」 乳首を吸われる甘い快感と、膣壁を押し広げられる暴力的な痺れが身体の中で混ざり合い、筑摩は一気に絶 頂へと駆け上がっていく。 「いやっ、いやぁぁ!! うそ、うそっ!! ダメっ、わたしっ、もう……ッ!」 肉のぶつかり合う音を掻き消すかのように、筑摩の濡れそぼった喘ぎが響く。 よく知っている妹の、普段とはまったく違う乱れた姿に、利根は身体の中から熱いものが湧き出てくるのを感じて いた。 (ああっ、筑摩。我輩の大切な妹……) 筑摩の乳首を舌先で愛撫しながら、利根は自らの秘所を指先で掻き回す。二本の指で膣内を抽送し、クリトリ スを押し潰してしまわんばかりの強さで転がす。背筋を駆け上がってくる痺れは、普段の自慰の時とは比べ物に ならなかった。 (筑摩。我輩も一緒に……) まるで示し合わせたかのように利根と筑摩の手と手が重なる。二人は同時に絶頂を迎え、身体を震わせていた。 絶頂したことによる急な締め付けは、提督へと今まで以上の快感をもたらす。 提督は射精間近に膨れ上がっている主砲を膣から引き抜くや、利根と筑摩目掛けて狙いをつけた。 「ひゃぁっ!」 「んんぅ!?」 絶頂直後の二人へと、勢いよく吐出された精液が降りかかる。精液の濃さと匂いに浸っていたのも束の間、利根 は膝立ちになると射精直後の主砲に舌を這わせた。 それを見て黙っている筑摩でもない。艶やかな長髪に白濁を絡ませたまま、筑摩も主砲に舌を這わせる。 比較的慣れている利根のフェラと、どこかぎこちないながらも必死さを感じさせる筑摩のフェラを同時に受け、射 精直後にもかかわらず提督の主砲は体積を取り戻していく。 姉妹によるお掃除フェラが終わり、すっかり主砲が綺麗になった頃には、巨大な肉塊は再び脈打っている有り様 だった。 そんな主砲を、利根と筑摩は愛おしげに見つめる。 「提督よ、今度は我に挿れてくれるのだろう?」 「ふふ。またわたしでもいいんですよ」 利根と筑摩の二人が、揃って執務机に手をつき、尻を提督へ差し出す。提督は自らの思った通りになったこと に唇を歪めるや、二人へと向けて一歩を踏み出した。 鎮守府の長い夜は、まだ始まったばかりだった。 「けど、驚きました。提督と姉さんがこんな関係だったなんて」 「まあ、な。成り行きというやつじゃよ」 「へえー、成り行きですか」 「な、なんじゃその顔は」 「ふふっ。なんでもありません」 提督との行為の後、汚れを洗い流した利根と筑摩は、肩を並べて鎮守府の廊下を歩いていた。今回はきちんと 利根も下穿きを身に付けているようだ。ちなみに二人並ぶと、筑摩のほうが少し背が高かった。 (姉さん、提督のこと好きなの見え見えですよ) そうは思っても、筑摩は口に出しはしなかった。それに自分は、もしかしたら提督に感謝しなければいけないの かもしれないと思う。 「姉さん」 「んっ……ち、筑摩!?」 鎮守府の廊下であることにも構わず、筑摩は利根に軽く唇を重ねる。 「寂しくなったら、いつでもわたしがお相手しますね」 「しかし……我らは姉妹じゃぞ!?」 「でも、わたしは気にしてませんよ?」 「気にするとかしないとか、そういう問題ではなかろう……まったく」 拗ねたように言いつつも、今度は利根の方から進んで唇を重ねてくる。どころか二人は、舌同士を絡めあっていた。 「まだ身体が疼いているのじゃ……筑摩、いいのか?」 「はい。じゃあ部屋に戻ってゆっくり、お相手します」 「う、うむ……」 筑摩が伸ばした手に、利根は躊躇いがちに指先を絡ませる。決して本意なわけではない。これさえも、もしかし たらあの男の手のひらの上なのかもしれない。 けれど筑摩は、与えられたこの状況を精一杯謳歌しようと、ぎゅっと姉の手を、自らの最愛の女性の手を握るの だった。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/